富山県を舞台とした映画「真白の恋」(2月25日(土)全国公開/富山県先行公開中)のスペシャルプレビューにおいて、出演者の佐藤みゆき、岩井堂聖子、及川奈央と坂本欣弘監督が登壇し、トークショーが行われた。
軽度の知的障がいのある主人公・真白の初恋を描く本作。初主演を務めた佐藤は「脚本家の北川亜矢子さんとはひょんなことから出会い、この作品に関わることができたこと、とても嬉しく思います」とあいさつ。“映画を作るにあたって、家族がテーマ、そして立山を舞台にしたいという思いが強くあった”と話すのは、坂本監督。「そこで10年ぐらいの付き合いがある、北川亜矢子さんに相談したところ、弟が実際に知的障がいがあり、その実体験を入れた『真白の恋』という素晴らしい作品になりました」と本格的な映画監督デビュー作となった本作に自信をのぞかせる。
難しい役柄を演じるにあたって、佐藤が「富山に入る前に実際に知的障がある方とお話をしたり、ご飯を食べたり行動を共にしました。たくさんの方に会って、見て、話してから富山に入ろうと思いました」と胸中を語ると、佐藤と一緒のシーンが多かったという岩井堂は「1番近くで佐藤さんの役に対する思いを肌で感じました。渋谷真白の生まれて30歳になるまでの人生の年表を作ったり、真白のバックボーンをすごく丁寧に作っていた。こんな素晴らしい女優さんに出会えて本当に嬉しかったです」と佐藤のひたむきな役作りを絶賛する場面も。
また劇中で、真白の兄・連(杉浦文紀)の婚約相手の役として、白無垢姿を披露している及川は「先々月、実際に結婚することができました。思い出がたくさん詰まった作品なので1人でも多くの方に観ていただきたいです」と満面の笑みを見せる。また坂本監督も昨年末に結婚式を挙げたそうで、及川含めてキャスト2人、スタッフ6人が入籍するというおめでたい事続きに、一同は「『結婚できる映画』。ご利益がありそう」と盛り上がっていた。
最後に、佐藤から「皆さんに支えていただきながら2年かけてやっと公開になります。すごくいい作品になったので、きっと皆さんの心に響いたかと思います。気にいっていただけたら、是非周りの方にすすめてほしいです」とメッセージが送られた。
「真白の恋」
2月25日(土)よりアップリンク渋谷 全国順次公開
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