西田敏行×寺尾聰が初タッグ!浅田次郎ドラマスペシャル『琥珀』今秋放送決定

エンタメ総合
2017年06月17日

124675_01_R 今秋、浅田次郎ドラマスペシャル「琥珀」が放送されることが決定し、西田敏行と寺尾聰が初タッグを組むことが分かった。

 本作は、直木賞作家・浅田次郎の同名小説のドラマ化。西田敏行演じる、定年間近のさえない刑事・米田勝己が偶然出会った小冊子の記事。そこから止まっていた20数年前の事件が再び動き出す。「正義」とは何か?「赦し」とは何か?…“蜃気楼”で有名な北陸・魚津を舞台に不器用な大人たちが織りなす、サスペンスフルな展開が時に切なく、心に迫るドラマとなっている。

 これまでにも西田敏行×浅田次郎のゴールデンコンビによる作品は、『角筈にて』(1999年)、『天国までの百マイル』(2001年)、『ラブ・レター』(2003年)、『シューシャシンボーイ』(2010年)とあり、高い評価を得てきた。2010年の『シューシャシンボーイ』から7年経った今年、脚本家に岡田惠和、初タッグ共演に寺尾聰を迎える。

 寺尾が演じるのは、北陸・魚津の寂れた田舎町でひっそりと喫茶店を営む店主の荒井敏男。自分の罪を背負いながら、ただ時の流れをじっと待つが、米田が訪れたことで隠していた過去が動き始める男を演じる。

<西田敏行コメント>
 浅田さん原作の短編のドラマ化で主演を演じさせていただくのは5作目になります。今回、岡田惠和さんのサイドストーリーを含めた脚色も素晴らしく、密度の濃い芝居ができたので、胸はずむ楽しい撮影現場となりました。米田という男は、職場では“ダメなやつ”と判子押されるタイプの刑事なのですが、最後の最後に、社会に対して行った悪に対して落とし前をつけてやろうという気持ちで、寺尾さん演じる荒井の元に出向きます。しかし、一緒に過ごすうちに気持ちを抱え込まれてしまうという、相手の心境をおもんぱかる、トゲのない刑事、とんがってない刑事を演じました。寺尾さんとは、お互い々作品には出てはいるのですが、顔を合わせてちゃんと演り合うということはなかったので、今回は「念願かなった!」って感じですね。喫茶店のカウンター越しでのやり取りだけで、僕の想像を超える“過去に何かを持っている男”という感じがにじみ出ていて…。その横顔を見ているだけで涙が出てきたシーンもありました。やはり、いい役者と一緒にやってると楽しいですね!

<寺尾聰コメント>
 同い年でもある西田さんとは、一度ちゃんと共演したいと思っていました。西田さんの『釣りバカ日誌』や「半落ち」(映画)で共演させてもらったこともありますが、同じシーンで向き合うことがなかったんです。僕の中で非常に興味深い俳優だったので、どこかで一度!と思っていたことがあり、やっと実現した、そんなうれしい気持ちで撮影に臨めました。ただ、役が捕まえる側と捕まえられる側という、あまり近くなりすぎてはいけない感じの役なので、くすぐったいというか、何とも困惑している自分がいる、という面もありました。この作品は、シナリオが大好きな岡田惠和さんだったのでとても楽しみでした。それと、僕のテレビドラマ初出演作品のディレクターだった、協力プロデューサーの石橋冠さんの名前を見て、感慨深く、いろいろな思いが重なって現場に入りました。荒井という男は、背負っているものを持ちつつ、ずっと身を潜めていた男です。その男を捕まえに来た人が単に捕まえに来ただけの人ではなかった、というのがドラマのベースです。職業から離れた男と男の関係、演じてて楽しかったですね。いい感じに出ていればと期待しています。

浅田次郎ドラマスペシャル『琥珀』
2017年秋 テレビ東京系で放送

出演:西田敏行/寺尾聰 ほか
原作:浅田次郎『夕映え天使』所収「琥珀」(新潮文庫刊)
脚本:岡田惠和(NHK『ちゅらさん』、『ひよっこ』ほか)
監督:雨宮望(NTV『遠回りの雨』、NHK『學』、EX『人間の証明』ほか)
製作:テレビ東京/東宝映画
プロデューサー:山鹿達也/小松幸敏/佐藤毅(東宝映画)
協力プロデューサー:石橋冠

公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/kohaku/

©テレビ東京

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