海外ドラマ『女王ヴィクトリア 愛に生きる』(NHK総合)が7月30日(日)後11・00よりスタート。これに先駆け、NHK放送センターにて試写会が行われ、主人公・ヴィクトリアの声優を務める蓮佛美沙子が登壇した。
本作で吹き替えに初挑戦した蓮佛は「声だけの表現に苦手意識があって、“できるかな~”という迷いもありました。でも自分を奮い立たせ、ヴィクトリアを生き抜く覚悟を持って、演じさせていただきました」とあいさつ。自身の役柄については「ヴィクトリアは一見我が強すぎるというふうに思えるかもしれないですが、それが逆に彼女のもろさのような気もしていて」と分析しつつ、「女性から見た憧れの女性像と言いますか、多面的な要素を持ち合わせていてとても魅力的です」と語った。
またこの作品への出演にあたり、自分の声と初めて向き合ったという蓮佛。「普段は動き、表情を含めてお芝居をしていたので、声色、声量、間の取り方といった声だけで全てを表現することは、今まででやってきた中で一番難しいお仕事でした」とアテレコ時の心境を語り、「ヴィクトリアの表情を記憶しようと思って、リモコンを片手に声が入る前のドラマ本編を何度も繰り返して観ました。そこから日本語に落とし込む際に違和感のないように、表情と声を一致させる作業を1シーンごとにやっていましたね」と影の努力を明かした。
最後に蓮佛は「これからいろんな役を演じる上で、声だけでこんなに選択肢があるんだな、と女優としてお芝居の幅が広がったような気がします。この作品は、ヴィクトリアが成長していく物語なんですが、私自身も成長できたのかな」と笑顔を浮かべ、見守っていた監督、キャストから拍手が送られた。