9月30日(土)放送の『NHKスペシャル シリーズ人体~神秘の巨大ネットワーク~「プロローグ」』の試写会が行われ、MCを務めるタモリと、山中伸弥、アシスタント兼ナレーションを担当する久保田祐佳アナが登壇した。
最新医学の潮流を全8回にわたって紹介する『NHKスペシャル シリーズ人体』。30日放送の「プロローグ」では、最先端の顕微鏡でとらえた驚異の体内映像と、がんを早期に発見する画期的な検診方法や、がんの再発を防ぐ新たな治療方法などの最前線を紹介しながら、シリーズの見どころを伝える。
28年前に放送された『驚異の小宇宙 人体』(1989年6、9月放送)でもMCを担当したタモリは「驚異的な映像技術の進化がありまして、28年の歳月というのはすごいものだなとあらためて思います。これからまだ撮っていくんですが、すごい映像がどしどし出てくると思いますので、皆さんも楽しみにしていただきたい」とあいさつ。
山中は「28年前はちょうど私が研究を始めた年で、あの時わくわくしながらタモリさん司会の番組を見たことを、昨日のことのように覚えています。あの番組を見て医者や研究者になろうと思った子もたくさん知っていますので、もう1度そういう番組を作るということで、自分も少しでも貢献したいと思って引き受けることにしました」と出演の経緯を語った。
同番組で出産・育児休暇から復帰した久保田アナは『ブラタモリ』以来のタモリとの共演。「最初にご一緒したのは2008年だったので、10年近く経って結婚して子供を産んで、タモリさんと『人体』というテーマでまたご一緒できることにご縁を感じています」と久保田。タモリも「あのころはまだ25歳くらいだったと思いますけど、そろそろお局様になろうかというような(笑)。出産、授乳という過程に入って、すごい変化ですよね。感慨深いものがあります。また2人で仕事ができるとは縁がありますね」と喜んだ。
今回の番組で「この20年で医学はものすごく変わってきている」と感じたというタモリは、「その1つは細胞同士が会話をしながらメッセージを交換しているということ。今までの考えでは脳がすべてを支配しているというふうに考えていたんですが、実は違う。細胞同士が話し合いをしながら、ある部分、脳を細胞同士が使っているというところが大変に驚きでした」と番組で紹介する最新医学への驚きを語った。
いっぽう、番組では数年前に確立していることを中心に展開されると思っていたという山中は、「(番組で扱う内容が)すごく最先端のことで正直焦りまして、私もかなり勉強しました」と本音も。「科学に関する番組ですから、正確性も非常に大切だと思う半面、研究の最前線というのは日々変動しています。教科書に書いてあることが一年後、二年後には違っていたりすることがよくありますから、そういうところに踏み込んだすごい番組です」と興奮気味に語った。
『NHKスペシャル シリーズ人体 神秘の巨大ネットワーク「プロローグ」』(NHK総合)は、9月30日(土)後9時から放送。ゲストに石原さとみ、博多大吉が出演する。
『NHKスペシャル シリーズ人体 神秘の巨大ネットワーク』<全8回シリーズ>
9月30日(土)「プロローグ」
10月1日(日)「第1集 “腎臓”が寿命を決める」
11月5日(日)「第2集 “脂肪と筋肉”の会話がメタボを治す」
12月3日(日)「第3集 発見!“骨”が若さを呼び覚ます」
2018年1月7日(日)「第4集 アレルギーの鍵は“腸”にあり」
2018年2月4日(日)「第5集 徹底解剖!ひらめく“脳”の秘密」
2018年3月18日(日)「第6集 生命誕生・あなたを生んだミクロの会話」
2018年3月25日(日)「第7集 人体は謎に満ちている」