中谷美紀が舞台『黒蜥蜴』でグロテスク・ビューティーに挑戦!

エンタメ総合
2017年10月03日

『黒蜥蜴』 江戸川乱歩の長編探偵小説で、1961年に三島由紀夫が戯曲化した『黒蜥蜴』を、中谷美紀主演で舞台化。その制作発表が行われ、英国の演出家・デヴィッド・ルヴォーが作り上げる耽美と闇の世界を垣間見せるステージも披露した。

 舞台では、美貌の女盗賊・黒蜥蜴を中谷が、私立探偵・明智小五郎を井上芳雄が演じ、追いつ追われつの勝負を繰り広げていく。この日、ブラックレザーのタイトなドレスで登場した中谷は、「犯罪に憑りつかれた2人。陰と陽、プラスとマイナス、追っているか追われているか時折分からなくなります。美しく残酷な物語で、黒蜥蜴の美への執着ぶりは、見ていておぞましいかもしれませんが、私は共感してしまうところがあります」と妖しさたっぷり。対する井上は「セクシーでグロテスク、コントやミステリーもあって、犯罪に恋している、犯罪から愛されている、ある種ラブストーリーだと思う。そこが、背筋がぞぞっとするような魅力的なところ」と、物語に期待を持たせた。
 ルヴォーは、「三島の世界である、美と不完全さ、エロティシズムと死、この相反することは演劇を通して表現する永遠のテーマ」「生演奏のバンドも出演する、サウンドステージがある。1本の映画であるかのような作品にします」とプランを明かした。

 舞台出演について、中谷は「私は、常々舞台は向いてないと思っていて、うれしいけど畏れ多く尻込みしていました。…お稽古だけして、本番は他の女優さんにやってもらいたいといつも思う」と告白。5年前の『ルドルフ』以来ルヴォーとは2度目の井上は「こう見えて38歳ですから、ルヴォー氏に“もうプリンスじゃないだろう”と言われました。精いっぱいのハードボイルドを頑張りたい」とアピールした。

 出演はほかに、相楽樹、朝海ひかる、たかお鷹、成河。

 舞台『黒蜥蜴』は、2018年の1月に東京・日生劇場、2月に大阪・梅田芸術劇場にて上演される。

舞台『黒蜥蜴』

<スタッフ>
演出:David Leveaux (デヴィッド・ルヴォー)
原作:江戸川乱歩
脚本:三島由紀夫

<出演>
中谷美紀:緑川夫人(黒蜥蜴)役
井上芳雄:明智小五郎役
相楽樹:岩瀬早苗役
朝海ひかる:家政婦ひな役
たかお鷹:岩瀬庄兵衛役
成河:雨宮潤一役

■東京公演
日生劇場
2018年1月9日(火)~1月28日(日)
お問い合わせ:梅田芸術劇場 0570-077-039(10:00~18:00)

■大阪公演
梅田芸術劇場メインホール
2018年2月1日(木)~2月5日(月)
お問い合わせ:梅田芸術劇場メインホール06-6377-3800(10:00~18:00)

黒蜥蜴オフィシャルHP:http://www.umegei.com/kurotokage/

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