NHK BS時代劇『赤ひげ』(BSプレミアム)が11月3日(金)スタート。これに先駆け都内で行われた試写会に、船越英一郎と中村蒼が登壇した。
山本周五郎の不朽の名作「赤ひげ診療譚」を連続ドラマした本作。赤ひげの下で、成長していく青年医師・保本登を演じた中村は「このドラマは、なかなかハッピーエンドで終わらず、人生はそんなに甘いものじゃないということを山本先生から常に言われているような気がして。背筋が伸びるような思いで保本を演じていました」と思いを明かした。
いっぽう船越は、自身の役柄“赤ひげ”こと新出去定について「赤ひげの言葉を借りれば、『無知と貧困と戦う』ということになり、現代でいうブラックジャックのような新生のヒーロー。ただブラックジャックと違うのは、自分の医療への無知、人間としての未熟さを嘆く、そんな未完成な男です」と説明し、新しい「赤ひげ」の魅力を披露した。
お互いの印象を尋ねられると、「たまには最初にしゃべってみますか(笑)」と船越に促され「船越さんはとても明るい方です。一緒にお食事に行かせていただいたときは、昔のドラマや映画についてのお話、現場では時代劇について教えてくださって、とにかくいろんな知識を学ばせていただきました」と緊張ぎみに話した中村。そんな中村に船越は「お金は遣いました!よく飲んだね~、よく食べたね!」とツッコみつつ、「この頃なかなかそういうコミュニケーションの場が少なくなっているようですが、僕らはおいしいごはんとおいしいお酒、すてきなそこにあるお話を全部いただけて、そんな中からいろいろ学んできたので…」としみじみ語った。
また船越は「先達の大先輩たちが映像化して、その全てが名作ぞろいというこの作品に挑戦することは無謀というより“暴挙”なんじゃないかな(笑)。ただ“暴挙”に挑戦するという大冒険に出た身としまして“暴言”をはかせていただくとすれば、また次なる大冒険にも出てみたいな」と続編に期待を込めた。
NHKBS時代劇『赤ひげ』
BSプレミアム
11月3日(金)スタート
毎週金曜 後8・00~8・45(連続8回)