三重県・伊勢シーパラダイスで4月に誕生した「ツメナシカワウソ」の2頭の赤ちゃんの名前が、“きらり”と“ひらり”に決定した。
赤ちゃん2頭は、父親・ブブゼラくん(年齢不明/南アフリカ出身の野生個体)、母親・ズリちゃん(推定9歳/南アフリカ出身の野生個体)のあいだに2017年4月10日に誕生。順調に育っていたが、生後1週間を過ぎたころ、幼名・チビちゃんの体重が増えず、左目の炎症と脱水症状が疑われたため、人工保育を開始。その後、親の元で育っていた幼名・デカくんの体重が増えなくなり、元気消失と共に鼻血を確認したため、感染症を疑って人工保育を開始した。
人工保育は赤ちゃんたちから常に目が離せないため、担当飼育員が毎日自宅に連れて帰り、3時間おきにミルクと排泄(自力排泄できず)の世話をしたという。
人工保育で育った赤ちゃんたちは、元気に成長。当初は3時間おきにあげていたミルクも7月中旬頃には朝・昼・夜の3回まで減り、飼育員が自宅へ連れて帰る必要もなくなり、7月22日から館内の赤ちゃん飼育舎での生活が始まった。
7月22日からは、トロピカル広場の赤ちゃん飼育舎で一般公開され、父親譲りのあどけない表情やしぐさなどの愛らしい様子から伊勢シーパラダイスの人気者に。
10月16日に発表された第1回カワウソゥ選挙で、父親であるブブゼラくんが見事1位に選ばれ、お兄さんの“ゆるり”も5位と大健闘。ブブゼラくんは9月3日に亡くなってしまったが、双子の兄弟に“日本一のイケメンカワウソの子供たち”という名誉を残した。
そして10月28日、多くの観客に見守られながら、赤ちゃんたちの命名式が執り行われた。応募総数2,123通の中から選ばれた名前は、きらり(幼名・デカくん)、ひらり(幼名・チビくん)。カワウソゥ選挙で5位になったゆるりお兄さんや、仙台の水族館にお嫁に行ったくるりお姉さんと同じく、母親のズリから「り」の文字をもらった。
きらり、ひらりの成長は、これからも赤ちゃん飼育舎で見ることができる。
『伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス』
営業時間:9:00~17:00(季節変動有)
<入館料>
大人:1,600円 小中学生:800円 幼児(3才以上):400円
シニア(65才以上):1,400円
WEBサイト:https://ise-seaparadise.com/