“あら削りな一芸を持ったパフォーマーを紹介する”伝説のネタ番組『あらびき団』(TBSほか)が12月29日(金)に4時間スペシャルで帰ってくる。
『あらびき団』は、東野幸治(ライト東野)と藤井隆(レフト藤井)がMCを務め、2007年10月から2011年9月まで地上波で放送された人気番組。ブレイクのキッカケとなった出演者も多く、はるな愛や椿鬼奴、『R-1ぐらんぷり』優勝のハリウッドザコシショウ、じゅんいちダビッドソンをはじめ、『キングオブコント2012』覇者・バイきんぐ、『キングオブコント2014』覇者・シソンヌのほか、どぶろっく、厚切りジェイソン、横澤夏子などを発掘した。
今回の4時間スペシャルでは、2018年ブレイクする芸人を発掘するべく、2017年最後のお笑い賞レース「あら-1グランプリ」を開催。村上ショージを父にもつ初代王者バターぬりえ、“キング・オブ・あらびき”と称された2代目王者ハリウッドザコシショウ。そして今回、栄えある3代目王者に輝くのは誰なのか。
そんな『あらびき団』を「スターと呼ばれる唯一の場所」と語る、キュートンからコメントが到着。キュートンは椿鬼奴・くまだまさし・増谷キートン・坂本雅仁・高橋邦彦・しんじで構成される“謎の前衛集団”。さまざまな曲にポーズや踊りを合わせる“ポージング芸”で何度も番組に出演。その度話題となり、『あらびき団』のファンの中では知らない人はいないほど。今回はそんなキュートンが『あらびき団』への思いと、「あら‐1グランプリ」への意気込みを語った。
◆『あらびき団』という番組はどのような存在、場所ですか?
椿鬼奴:レギュラー放送の頃は、もっと好きなことができた。昔はパチンコの演出を説明するネタでも通ったので、ゆるくてよかったなぁって思いました。だから、『あらびき団』は無理そうなネタもできる場所。
増谷キートン:キュートンという団体を唯一地上波で出してくれるのが『あらびき団』。とてもありがたい場所です。
くまだまさし:『あらびき団』は特にお笑い好きの人は本当に楽しみにしている番組ですが、僕の中では、視聴者の方より東野さん・藤井さんに向けたオーディションというイメージがあります。
しんじ:ありがたい場所です。
坂本雅仁:我々が唯一輝ける場所だと思います。キュートンが出ると“あらびき”だねって言ってもらえますし、唯一『あらびき団』だけが我々に光を照らしてくれるところだと思います。
高橋邦彦:人生で唯一“スター”と呼ばれる場所ですね。他に“スター”と呼ばれることはないですが、『あらびき団』だけは“スター”と呼んでくれる。
◆「あらびき団」で印象に残っているエピソードは?
鬼奴:『あらびき団』のおかげでパリに行けたのはうれしかったです。自分で撮影しましたけど。
キートン:1円も出してくれなかったですね。行くときにハンディカメラだけ渡されて。誰もスタッフが付いてきてくれなかったです。
鬼奴:それをかわいそうだと思って東野さんがご飯をごちそうしてくれましたね。
キートン:それが一番の思い出ですね。
鬼奴:あと、KinKi Kidsの堂本剛さんに作曲してもらったことも印象に残っています。
◆今回、第3回「あら‐1グランプリ」ですが、自信はありますか?
鬼奴:私たちもエントリーしてるんですか? そうなんだ(笑)。
キートン:『あらびき団』が「あら‐1グランプリ」を兼ねているということですか? 今回、第3回のチャンピオンが決まるということですか? 知らなかった! 知っていたところで、多分ネタは変わらないと思いますけど。
鬼奴:私たちは、他の“あらびき”の皆さんに比べたら小ぎれいだと思っていて。だから“あら‐1”という感じではないと思います。“よりあらい”という意味だと私たちは“ハイソ”な感じ。ハリウッドザコシショウを見ていると、とてもじゃないけど及びません。
高橋:優勝してもいいことなさそう。賞金もないらしいですし。
◆「あらびき団」を通じて、今後の目標を!
鬼奴:レギュラー放送になることですね。半年に1回だとポップな感じになってしまうので。ちょっと不本意です。
くまだ:毎週やっていると、スタッフさんも疲れてきますから。
鬼奴:疲れているから「もうこれで行きましょう」って“あらく”なっていく。
くまだ:それが逆にいいのかなとも思います。やっぱりレギュラー放送!
鬼奴&くまだ:でも深夜がいい。
キートン:うちのメンバーも全員、歳をとってきているのでそろそろ欠けてくる人間も出てくると思います。なので、全員そろっているうちにもっとやってほしいです。
しんじ:レギュラー放送になりたいです。
坂本:ずっと出ていたいですね。「なぜかずっといるね」って言われたいです。
高橋:ちょっと変な人が多いので、番組に国から補助金が出てもいいかなって思います。もうちょっと息を長く出ていたいです。
『朝まであらびき団スペシャル あら‐1グランプリ2017』は12月29日(金)後11・50より放送。
■公式サイト http://www.tbs.co.jp/arabikidan/