4月6日(金)公開の映画「娼年」の女性限定試写会が行われ、冨手麻妙、桜井ユキ、大谷麻衣、猪塚健太がトークイベントに登場した。
耳が聞こえない謎の女性・咲良を演じた冨手麻妙は原作を読んだ際に「絶対に咲良をやりたい!」と意気込んだそうで、念願かなって役が決定した時のことを興奮気味に語った。
舞台版に続き、松坂桃李演じるリョウの同僚の娼夫・東を演じた猪塚は、自身の俳優人生の中でも「東はすごく思い入れのある役」と語り、出演が決定した当時、体調不良で寝込んでいたが、連絡を受けて「一発で治りました!」と振り返った。
完成した本作について冨手は「R18作品ということもあって “過激!”とか、セックスシーンの話題が多く注目されていますが、観た後はとても爽快な物語なんです」と話し、猪塚も「原作が持っている、心が温かくなる感覚まで忠実に映画化されている」と語った。
印象的なシーンについては、予告編にも使われているリョウの“おでこへのキス”の話題に。桜井が「口にキスするより、素敵だなと思った(笑)」と話すと、観客も大きくうなずいた。大谷は「女性たちと触れ合うことで、リョウも少しずつ成長していく様が丁寧に描かれているんです。過激なだけではなく、深い愛のある作品です」と語った。
あらためて女性ならではの楽しみ方は?と聞かれると、冨手は「女性は、登場人物の誰かに共感したり、自分の人生を振り返ったりして、余韻に浸れると思います」と。さらに「男性は劇中に登場した女性だと誰がいいとかそんなことばっかり考えるんですよ!(笑)」と続け、会場は爆笑に包まれた。桜井が「カップルで見るのも素敵。何かが開けるきっかけになると思います。」と話すと、大谷も「要望を伝えやすくなるかもしれませんね。“リョウくんみたいにしてほしいな”って(笑)」と同意した。
最後に猪塚が「R18だからと構えてしまう人もいるかもしれませんが、女性に寄り添った、女性の味方の作品。“わたしたちの映画だ”と思って観て頂きたいです」とアピールした。
映画「娼年」
4月6日(金)TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
<ストーリー>
主人公の森中領は、東京の名門大学生。日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。ある日、領の中学校の同級生で、ホストクラブに務める田嶋進也が、美しい女性をバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香。「女なんてつまんないよ」と言う領に静香は“情熱の試験”を受けさせる。それは、静香が手掛ける女性専用コールクラブ、「Le Club Passion」に入るための試練であった。入店を決意した領は、その翌日に静香の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ戸惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていく。
出演:松坂桃李、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、小柳友、馬渕英里何、荻野友里、佐々木心音、大谷麻衣、階戸瑠李 西岡徳馬/江波杏子
脚本・監督:三浦大輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社文庫刊)
製作幹事:ファントム・フィルム ハピネット
製作プロダクション:ホリプロ
企画製作・配給:ファントム・フィルム
レイティング: R18+
公式HP:http://shonen-movie.com/
©石田衣良/集英社2017映画「娼年」製作委員会