NHK連続テレビ小説の100作目『なつぞら』(NHK総合ほか)の出演者発表会見が行われ、主演の広瀬すずをはじめ、出演者13人が登壇した。
本作は、脚本家・大森寿美男のオリジナル作品。戦争で両親を失った少女・奥原なつ(広瀬)が、北海道・十勝の大自然と強く優しい大人たちの中で育まれた想像力と開拓者精神を生かして、アニメーションの世界に挑戦する姿を描く。
今回発表されたのは、北海道十勝編の出演者14人。岡田将生、草刈正雄、松嶋菜々子、藤木直人、清原翔、福地桃子、小林隆、音尾琢真、安田顕、高畑淳子、山田裕貴、吉沢亮、戸次重幸、小林綾子(戸次は欠席)。
ヒロイン・なつを演じる広瀬は「朝ドラ出演が決まったことを聞いてから半年経って、時間が経つのは早いなと思いながら、でも、みんなが『なつ』『なっちゃん』って呼んでくださって、始まるんだなということを今すごく実感しています」と現在の心境を語った。
また、「前回の会見の直前に『日本中から愛されるなっちゃんになってください』と言葉を頂いて、(朝ドラ)100作品目ですし、すごくプレッシャーを感じています。力不足かとは思いますが、皆さんの力をお借りして、いろんな空気を吸って頑張りたい」と。
なつの兄・咲太郎を演じる岡田は「朝ドラは目標としていた仕事。兄妹の絆をしっかりと演じられればいいなと思っています。今回の役は、なつを少しトラブルに巻き込んでしまうようなところもありますが、憎まれずに愛されるようなキャラクターにしていきたい」と意気込みを語った。
なつの育ての親・柴田富士子を演じる松嶋は、「20年ほど前に朝ドラ(『ひまわり』)でヒロインを演じさせていただいた時には、夏木マリさんが私のお母さん役で支えていただきました。微力ですけれども、ヒロインの力添えになればなと思っています」とコメント。
富士子の夫・剛男を演じる藤木は、「(劇中には)いろいろな絵が出てきますが、なつがパラパラ漫画を描いているシーンがあり、学生時代を思い出して懐かしいなと思いました。『なつぞら』はパラパラ漫画みたいにページをめくるごとにキャラクターが動き出していく本当に面白い作品です」とPRした。
北海道が舞台の本作、北海道を代表する演劇ユニット・TEAM NACSから安田、戸次、音尾が出演。朝ドラ初出演の音尾は「憧れの朝ドラ、しかも100作目。北海道出身で良かったと思いますが、隣には同じ劇団の仲間・安田顕、ほかにも戸次重幸もいるということで喜び半減、俺だけじゃないんだ…」と苦笑い。続けて「あと2人(森崎博之、大泉洋)が出てこないことを願っています(笑)。TEAM NACSのメンバーを愛するようにこの作品を愛していきたい」と笑わせた。
一方の安田は「こうして同じ演劇のメンバーであります音尾さんと共演できることはうれしくて、個人的には残り2人も何とか呼んでいただきたい」と音尾と対照的に森崎と大泉の出演を熱望。続けて「ひょっとしてこれは(2人の)バーターなのではないかと思っています」と語り、会場を笑わせた。
連続テレビ小説『なつぞら』はNHK総合ほかで2019年4月から全156回の放送予定。