柳美稀インタビュー「“枠にとらわれない女優”になりたい」ドラマ『ふたりモノローグ』

特集・インタビュー
2017年10月06日

『動物戦隊ジュウオウジャー』連載から半年、柳美稀さんが久しぶりに本誌に登場! 初の主演ドラマ『ふたりモノローグ』と、10月7日(土)スタートの出演ドラマ『さくらの親子丼』の見どころや、今後の目標を聞きました。


「やってもいいんだ!」ってホッとしました

柳美稀インタビュー

◆TV LIFEには『動物戦隊ジュウオウジャー』の連載から半年ぶりの登場です。あれから着実にステップアップされてますね。

「たしか私、ジュウオウジャーの後は等身大の役だったり、ちょっと変わった性格の役をやりたいって言ったと思うんですが、わりとすぐにそういう役ができてびっくりしてます(笑)」

◆おっしゃってました。今回の『ふたりモノローグ』は、お話も役柄も結構変わっていますね。

「福原遥ちゃんとのW主演なんですが、セリフらしいセリフが…ないんです(笑)。タイトルのとおり2人のモノローグ(独白)で話が進んでいくので、演技としては表情だったり、しぐさだったり、細かいところで表現する難しさがあって」

柳美稀インタビュー

◆動きとモノローグのパートはそれぞれ別に撮っているわけですから、想像するだけで難しそうです。

「そうなんです。お芝居のときには、頭の中でモノローグを考えていると、今度はつられて必要以上に動いてしまい、モノローグが効果的でなくなってしまう。最初はすごく苦戦しました。遥ちゃんと、『このモノローグ終わりには顔をそっちに向けるね?』『髪の毛こうするね?』って意志疎通をしながらやっています。それでも、倉田監督がテストに時間を割いてくださるので、本番はほとんど1発オッケーが出るんですよ」

◆7月に第1話が先行配信されました。ネット上ではすごく評判がいいみたいですね。

「すごく反響がありました! これはあくまで私の見解ですけど、漫画の実写化って、ファンの方の思い入れが強い分、理想とかけ離れがちだと思うんです。でも、第1話を見た原作ファンの方の反応が温かくて、そこはホッとしています。『あ、私がやってもいいんだ!』って(笑)」

◆福原さん演じる麻積村ひなたと柳さん演じる御厨みかげはドラマではことごとくすれ違っていきますが、福原さんと柳さんはいかがですか?

「遥ちゃんとは歳も近いし、女子高生ノリでやっています。序盤は撮影もほぼ2人きりだったので、何をするにもほぼ一緒で。『トイレ行く~?』『行く行く~』みたいな感じで(笑)。このドラマのことやお仕事のこと、『カラオケで何歌うの~?』とかたわいもないことまで、いつもしゃべっています」


“枠にとらわれない女優”になりたい

柳美稀インタビュー

◆今回の『ふたりモノローグ』では、『ジュウオウジャー』でのアフレコ経験が生きてましたね。

「本当にそうです! 戦隊を経験していなかったら、きっと全然できてなかったと思います。多分3~4倍時間がかかってたんじゃないかと。いろんな経験をさせていただきましたが、今回はアフレコの経験がとても役に立ちました。『ありがとうジュウオウジャー!』っていう感じです(笑)」

◆ジュウオウメンバーとは、その後も交流はありますか?

「最近は忙しくてみんなとなかなか会えてないんですが、それぞれの活躍はTwitterなんかで見ています。そういえば、ちょっと前に國島(直希)君とバーベキューをしたんですよ。共通の友達がいるので誘ってみたら、肉とか野菜じゃなくアユを持って現れて。全然変わってないですね(笑)」

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◆皆さん活躍されていますが、柳さんも10月スタートのドラマ『さくらの親子丼』に出演されます。ドラマの見どころを教えてください。

「世の中に居場所がない人が、さくら(真矢ミキ)さんの想いがこもった親子丼を食べることによって、何が大切なことかに気づき、正しい道に進もうと努める姿ですね。こんなに人の言葉を真っ向から聞いてくれる優しい方って魅力的だなと思います」

◆柳さんが演じられる正木リエはどういう役どころですか?

「リエはすごく世渡り上手で要領がいい子です。でも実はあざみ(吉本実憂)も含めて友達思いで素直ないい子だと思います。悪い子ですが(笑)、どうなっていくか私自身すごく楽しみです」

◆以前、悪女を演じてみたいとおっしゃってましたね。役作りについてはいかがですか?

「えーと、まずまた髪を染めました(笑)。悪い子の役なので、ヤンキー映画やギャルが出てくる作品を参考にしています。髪の色も派手なので髪色のインパクトに負けないよう暴れ回りたいと思います!」

柳美稀インタビュー

◆さて、ご自身は先日20歳になったばかりですが、20歳になって何かやりたいことはありますか?

「20歳といえばお酒ですけど、私は飲みたいな~っていう気持ちがあまりないんです。両親も飲むほうじゃないし、そんなにお酒になじみがないのかも。だからたしなむ程度で覚えられればいいかなって。エステは未成年だと親の承認が必要だったりするので、そこは楽ですね(笑)。あとは車の免許をまだ持っていないので、時間を見つけて取りにいきたいです」

◆ではお仕事の面で、今後目指すビジョンを教えてください。

「私、ムロツヨシさんが大好きなんです。独特じゃないですか。ムロさんにしかできない、出せない空気みたいなものがあって、そこにすごく憧れるんです。だから私も枠にとらわれない、柳美稀にしかできないお芝居ができるようになりたいです。目指しているのは“オスカーらしくない女優!”ですかね(笑)」

 

■PROFILE

柳美稀
●やなぎ・みき…1997年8月24日生まれ。大阪府出身。B型。『動物戦隊ジュウオウジャー』のセラ/ジュウオウシャーク役で注目を集める。その後「週刊ビッグコミックスピリッツ」の表紙巻頭を飾るなどグラビアでも活躍。『ふたりモノローグ』でドラマ初主演を飾った。

 

■番組情報

 『ふたりモノローグ』『ふたりモノローグ』
AbemaTV Specialチャンネルで
10/9(月・祝)より
第2話が配信スタート
(後10・30~11・00)
以降、毎週月曜の同時刻に放送(全6回)
[出]福原遥、柳美稀ほか
※先行配信された第1話は(https://futamono-drama.jp/)で視聴可能!


『さくらの親子丼』『さくらの親子丼』
10月7日スタート
東海テレビ/フジテレビ系
毎週(土)後11・40~深0・35

出演:真矢ミキ、吉本実憂、
本仮屋ユイカ、塚田僚一ほか

<INTRODUCTION>
古本屋「九十九堂」の店主・さくら(真矢)は、本業とは別に、行き場のない人々に無償で親子丼を提供している。複雑な事情を抱えた人たちが、さくらとの出会いを機に立ち直っていく姿をハートウォーミングに描く。



●photo/中村圭吾

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