山田杏奈インタビュー「上限を決めないで全部やっていきたい」ドラマ『先に生まれただけの僕』

特集・インタビュー
2017年11月17日

『先に生まれただけの僕』では、櫻井翔演じる鳴海の上司・加賀谷(高嶋政伸)の娘として第5話から登場し、物語の展開を左右する希美を演じている山田杏奈さん。『先に生まれただけの僕』の話を中心に、出演作が続く『重要参考人探偵』『セトウツミ』からプライベートなことまでお話しいただきました。

山田杏奈インタビュー

◆『先に生まれただけの僕』出演が決まった時の気持ちを教えてください。

ドラマ出演が久しぶりだったので、個性豊かですてきな俳優さんたちと一緒にやらせてもらえるのがすごくうれしくて撮影が楽しみでした。私が演じる希美はお父さんに反抗的な子なので、反抗的な態度の演技がとても印象に残っています。実際の私は反抗的じゃないんですが、日常生活で実際にお父さんにイラッとした時のことを思い出しながら撮影に臨みました。

◆高嶋さん演じる加賀谷は強烈なキャラクターですが、山田さんのお父さんは加賀谷と共通するところは?

私のお父さんは加賀谷さんほど強烈ではないです(笑)。加賀谷さんは会社ではものすごく怖いんですけど、家ではすごくおちゃめなお父さんですよね。

◆撮影の合間の高嶋さんとはどんな雰囲気ですか?

「学校はどう?」って話しかけていただいていろんなお話をしました。あの怖い厳しい役柄とは全然イメージが違ってすごく優しい方でした。

◆京明館高校での撮影はどうでしたか?

先生が個性的で全然キャラクターが違って面白かったです。私は、前回(11月11日放送)のオープンキャンパスのパフォーマンスを見させてもらうところが最初のシーンでした。撮影時にはあえて監督から詳しい説明をせずに撮影に臨んだので、ただ単純に見せてもらったんですが、生徒役の皆さんのパフォーマンスに鳥肌がたちました。監督の指示がなかったからこそ、撮影前にあまり意識せずにいられたのがよかったなって思いました。自分が受験生だったら絶対、京明館高校に行きたくなりますね。

◆今後はどのような展開があるのでしょうか、見どころを教えてください。

第5話から加賀谷希美が登場し、京明館高校のオープンキャンパスを見て、何を感じたのか。今後の物語の展開の中で希美はどのように感情が動いていくのか。ぜひ成長を見守っていただけたらうれしいです!

◆『ドラマ25 セトウツミ』の11月24日(金)放送にも出演されます。『セトウツミ』は原作のほか、映画化もされていますね。

映画を先に知っていて、それから原作も読みました。そのあと、ドラマに出演することになって。男の子2人が話しているだけの話なのに笑えるってすごいですよね。だから、ドラマ出演を聞いて、プレッシャーがありました。瀬戸君と内海君のキャラクターの違いや魅力を引き出すために自分のできることを最大限やろうと参加させてもらいました。川原のところで話しているだけなんですけど、リハーサルの時から面白かったです。最後まであまり笑わないっていう役どころなんですが。途中で笑っちゃったらどうしようとびくびくしながらやっていました。

◆自分が知っている作品に出演するのはいかがですか?

うれしいですね。どこまで自分ができるんだろうとか、実写化のやつをやらせてもらうときはいつもそうなんですけど、なるべく原作の良さを壊さないようにって考えます。でも、できればその漫画やアニメの魅力とは少し違う“実写ならではの魅力”も出せたらいいなとも思います。その作品のファンの人が見ていると思うと緊張感がありますし、そういう人にも「これはこれでいいな」って実写の面白さが伝わればいいなって思います。

◆さらに11月17日(金)の『重要参考人探偵』にも出演されます。

ご近所トラブルに関わる女の子なんですけど、そのトラブルがきっかけで事件に発展していきます。事件もあるんですけど、面白い部分もあるのですてきな作品だなって思いました。

◆山田さんはミステリー作品はお好きですか?

小説を結構読みます。湊かなえさんが好きで、湊さんの作品はほぼ全部読みました。一応、読みながら犯人は誰かとか結末を考えるけど、全然分からないんですよね。湊さんの作品は最後に今までの謎が全部をまとめて解決されるので好きです。特に「贖罪」が好きですね。「告白」も会話で進んでいく感じがすごく好きで一気に読みました。だいたいいつも一気に読んでしまいます。結構ダークな感じのお話が好きなんです。湊さんの小説は、会話文がベースになっているものが多くて「往復書簡」も手紙のやりとりだけで進んでいてすごく面白いです。

◆山田さんご自身のお話をお願いいたします。ずばり自分自身を一言で表すと?

「負けず嫌い」ですかね。小さい時とかは、家族みんなでトランプゲームとかやっていたら自分が勝つまでやってました(笑)。

◆そんな負けず嫌いだとは意外ですね。山田さんが芸能界に入るきっかけを教えてください。

雑誌のモデルオーディションです。女優さんや雑誌モデルの仕事がしたかったわけではなくて、賞品になっていたニンテンドーDSが欲しくて応募したんです。そしたらグランプリを受賞して、無事ニンテンドーDSをもらえました(笑)。テレビを見るのは好きだったんですけど、自分がこういう仕事をやりたいって思ったことはなかった気がします。小さいころは、お花屋さんとかケーキ屋さんになりたいとか、漫画が好きだったので漫画家とか漫画関係の仕事に憧れていたり…。

◆きっかけは賞品でしたが、現在、仕事をしていてどんなところに面白さを感じますか?

自分のやりたいことが発信できるっていうのは、こういう仕事をしていないとできないことなんじゃないかなって思うので、すごいことをやらせてもらえているんだなって思います。だからこそちゃんと考えながらやらないといけないこともあるし。でもそれがすごく楽しいです。これからもいろんなことに挑戦してみたいです。自分に合ってるとか「こういうイメージだから」って勝手に上限を決めないで全部やっていきたいなって思っています。

 

■PROFILE

●やまだ・あんな…2001年1月8日生まれ。埼玉県出身。A型。主な出演作に大河ドラマ『花燃ゆ』、映画「TOO YOUNG TOO DIE!若くして死ぬ」、KANA-BOON 4thアルバムジャケット・アルバム収録曲「涙」MVなど。出演映画「野球部員、演劇の舞台に立つ」が2018年公開予定。

 

■番組情報

『先に生まれただけの僕』
日本テレビ系
毎週(土)後10・00~11・00

11月17日(金)
『重要参考人探偵』
テレビ朝日系 後11・15~深0・15ほか

11月24日(金)
『ドラマ25 セトウツミ』
テレビ東京ほか 深0・52~1・23
 
●photo/関根和弘 text/渋谷なつき hair&make/安海督曜

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