アカデミー賞女優のナタリー・ポートマン主演を主演に迎えた映画「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」が、3月31日(金)に公開される。
ナタリー・ポートマンが演じるのは、“ジャッキー”の愛称で親しまれ、今なお高い人気を誇る世紀のファーストレディ、ジャクリーン・ケネディ。ジョン・F・ケネディ暗殺後、アメリカ史上最も愛された大統領である夫を『伝説』にしたジャッキーの知られざる姿を描く。
今作には、今年1月25日に永眠したイギリスの名優、ジョン・ハートも出演。「ハリー・ポッター」シリーズの杖職人オリバンダー老人役などでも知られる彼は、今作で突然の事件に戸惑うジャッキーに道しるべを示す神父という重要な役どころを演じている。
舞台俳優として俳優のキャリアをスタートしたジョン・ハートは、「わが命つきるとも」(1966年)で映画デビューを飾り、その演技力から一躍注目を集めた。代表作でもあるデヴィッド・リンチ監督の「エレファント・マン」では、生まれつき奇形な外見をもつ青年ジョン・メリック役に大掛かりな特殊メイクで挑み、英国アカデミー賞主演男優賞を獲得。2015年にはすい臓がんであることを公表していて、今作はがんとの闘病中に撮影されていた。
「Vフォー・ヴェンデッタ」(2006年)以来、2度目の共演となったナタリー・ポートマンはこの訃報を受け、「ジョン・ハートが亡くなったと聞いて、とてもとても悲しい気持ちでいっぱいです。彼は最も才能ある役者であり、一人の人間としてもとても魅力的な人でした。頭がよくて、ユーモアがあって、とても温かなすばらしい方でした。2度も彼と共演できた私はラッキーです、どの作品も彼の演技によってすばらしい出来になりました。永遠に残る彼の映画を見ながら、その幸運をかみしめたいと思います。現在大変な時期を過ごしているであろう彼の家族に愛を送ります」とコメントを寄せた。
また、監督のパブロ・ララインも「ジョンは無敵で、決してひるむことのない勇敢な人でした。きっと永遠に変わることはないでしょう」と語っている。
まるでジョン・ハートという人間をそのまま表したような、温かい言葉を並べる今作での神父役は、彼の当たり役といえるだろう。自然光にこだわった温かみのある光に包まれる神々しいジョンの姿を、ぜひスクリーンで見届けてほしい。
映画「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」は3月31日(金)より全国公開。
<作品概要>
1963年11月22日、夫であるジョン・F・ケネディ大統領が目の前で銃弾に倒れ、ジャッキーことジャクリーン・ケネディの人生は一変した。しかし、彼女には愛する夫の死を悲しむ時間などなかった。夫の名が攻勢に残るかどうかは自分に懸かっている…そう気づいたジャッキーは、最後の使命に身を投じる。
ケネディ大統領を一番近くで見続け、彼を伝説にした妻・ジャッキー。24歳で未来の大統領と結婚、31歳でホワイトハウスに入り、34歳で未亡人となったファーストレディの『最後の使命』とは?
■スタッフ
監督:パブロ・ラライン
脚本:ノア・オッペンハイム
製作:ダーレン・アロノフスキーほか
■キャスト
ナタリー・ポートマン、ピーター・サースガード、グレタ・ガーウィグ、ビリー・クラダップ、ジョン・ハート
■公式サイト
http://jackie-movie.jp/
©2016 Jackie Productions Limited