活躍期待の注目女性監督・熊谷まどか初長編作品「話す犬を、放す」3・11より全国順次公開

映画
2017年02月22日

103687_01_R 期待の女性監督・熊谷まどか初の長編作品であり、第29回東京国際映画祭にて共催/提携企画として上映された映画「話す犬を、話す」が3月11日(土)より全国順次公開されることが決定した。

 近年、「永い言い訳」の西川美和、「少女」の三島有紀子、「俳優 亀岡拓次」の横浜聡子といったベテラン・中堅監督から、「溺れるナイフ」で鮮烈な商業映画デビューを飾った山戸結希など、女性監督の活躍が著しい。
若手監督も続々とデビューし女性監督の活躍に注目が集まる中、本作の監督を務めたのは遅咲きながらも期待が集まる女性監督・熊谷まどか。本作にて商業長編映画監督デビューを果たした熊谷は、2006年に「はっこう」でぴあフィルムフェスティバル2006グランプリ、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞などを受賞。さらに2013年「世の中はざらざらしている」がSKIPシティDシネマ国際映画祭、ソウル国際女性映画祭などで入選するなど、若手映画監督の登竜門と呼ばれる数々の映画祭での受賞歴を持っている。

また、本作と同じく3月に公開される「雪女」は、女優としても活躍する杉野希妃が監督を務め、第29回東京国際映画祭コンペティション部門にも出品された。2005年「まぶしい一日」の主演として映画デビューした杉野は、2010年には自らプロデュースして主演も務めた「歓待」が第23回東京国際映画祭ある視点部門作品賞などを受賞したのち、2014年に長編映画デビューを果たした。「雪女」でも監督と主演を務める杉野は、二つの才能を持つ二刀流の若手監督としても注目を集めている。

そして、4月1日(土)には、酒井麻衣監督の「はらはらなのか」が公開される。
酒井は、京都造形大学在学中に製作した「棒付きキャンディー」で映文連アワード2012部門優秀賞、山形国際ムービーフェスティバル審査員特別賞を受賞し才能の片りんを見せた。また、「笑門来福」は、あいち国際女性映画祭・準グランプリを獲得したほか、したまちコメディ映画祭でも入選。昨年劇場公開された「いいにおいのする映画」は、スタンダードサイズの画面とモノクロ&パートカラーという斬新な表現が話題になり、MOOSIC LAB 2015にてグランプリほか史上初の6冠に輝いた。
最新作では小学生に大人気の原菜乃華を本人役で主演に抜てきしたほか、映画・演劇で引っ張りだこの松井玲奈も起用。さらに主題歌にはドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のオープニングテーマで話題になったチャラン・ポ・ランタンの楽曲を使用するなど、旬のキャストやアーティストをいち早く起用する鋭い嗅覚と斬新な表現力を持つ監督として期待されている。

ほかにも現在公開中の「島々清しゃ」の新藤風監督や、井の頭公園100周年を記念した映画「PARKS」の瀬田なつきなど、女性監督の作品が続々と公開される。彼女たちの今後の活躍から目が離せない。

映画「話す犬を、放す」
3月11日(土)より、有楽町スバル座ほか全国ロードショー

【あらすじ】
売れない女優レイコのもとに、ある日、昔の仲間で今や人気俳優になった三田からの紹介で、映画出演の話が舞い込んでくる。喜び勇むレイコだが、折悪しく母のユキエが“レビー小体型認知症”を発症してしまう。かつての飼い犬・チロの幻視に悩まされるようになってしまう。女優として最後となるかもしれないこのチャンスと、母との生活を両立させようと奮闘するレイコだが…。母と娘がそれぞれ抱える「あったかもしれないもう一つの人生」への葛藤を独特のユーモアを交えながら温かく見つめ、人間賛歌へと昇華させたハートフル・コメディ。

【監督・脚本】熊谷まどか
【出演】つみきみほ、田島令子/眞島秀和、木乃江祐希

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