池井戸潤のベストセラー「空飛ぶタイヤ」がTOKIOの長瀬智也主演で映画化されることが決定した。
原作は、2006年に実業之日本社から単行本が、2009年に講談社から文庫が刊行された池井戸潤のベストセラー小説。2009年にはWOWOW「ドラマW」シリーズにて映像化され、26回ATP賞テレビグランプリ2009において最優秀賞を受賞している。意外なことに、池井戸作品の映画化は今回が初となる。メガホンをとるのは、「ゲゲゲの鬼太郎」「超高速!参勤交代」シリーズなどを手掛けた本木克英。
<コメント>
■長瀬智也(赤松徳郎役)
池井戸さんの小説が映画化されるのは初めてと聞きました。
役の年齢と近いこともあり、共感できる部分がたくさんありました。
社会へ勇敢に立ち向かう役をいただき、とても光栄に思います。
そして、僕はいつも通り本気でやるだけです。
■池井戸潤(原作)
『空飛ぶタイヤ』は私にとって初の映画化作品となりました。
人の命を軽視し、社会を欺き、自らは保身に走る――
巨大企業の腐りきった内情と、会社の常識は世間の非常識を地でゆくエリート社員たち。
そんな彼らに挑むのは、四面楚歌の運送会社のオヤジ、赤松徳郎です。
主演の長瀬智也さん始め、出演者の皆さんの演技がいまから楽しみです。
頑張れ、赤松!
そう心から応援できる映画になることを期待しています。
■本木克英監督
池井戸作品の最高傑作と言われる本作を映画化する機会を得られて、とても興奮しています。
一つの事故をめぐって描き出される、日本の企業社会の体質と病理。
いまだ改善されないのはなぜか。
ひとり果敢に闘う中小企業の赤松社長に寄り添って考えていきたいと思います。
主演の長瀬智也さんは、情熱や男気を発散するだけでなく、内に秘める表現もできる稀有な俳優です。
彼の深みのある演技に大いに期待しています。
<あらすじ>
ある日突然起きたトラックの脱輪事故。整備不良を疑われた運送会社社長・赤松は、トラックの欠陥に気づき、製造元・ホープ自動車に再調査を要求。遅々として進まない調査に苛立った赤松は、自らの足で調査を開始するが、そこには大企業がひた隠しにするリコール隠しがあった。赤松は、時に挫折しそうになりがらも、自分の正義や家族や会社を守るため、大企業に立ち向かっていく――。
『空飛ぶタイヤ』
2018年 全国公開
原作:池井戸潤「空飛ぶタイヤ」(講談社文庫、実業之日本社刊)
主演:長瀬智也
監督:本木克英
配給:松竹
公式サイト:soratobu-movie.jp
©2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会