実在の殺人鬼カップルの事件を基に描く狂気のラブストーリー「地獄愛」が、7月1日(土)より全国順次公開。
本作は、オースティン・ファンタスティック映画祭2014にて最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞・最優秀主演女優賞の4冠を果たし、ベルギーのアカデミー賞といわれるマグリット映画賞2016では最優秀撮影賞ほか3部門を受賞した狂気のラブストーリー映画。カンヌをはじめヨーロッパ全土を震撼させたサイコ・キラー映画「変態村」(06)でデビューを飾ったファブリス・ドゥ・ヴェルツが監督を務め、1940年代に約20人の女性を殺害、後に電気椅子で処刑された実在の殺人鬼カップル、マーサ・ベックとレイモンド・フェルナンデスの事件を基に観客を引き込む新感覚ラブストーリーを描く。
ファブリス監督は、「変態村」にも出演したローラン・リュカを主演に、ベルギーのアルデンヌ地方を舞台とした狂気の愛を描く3部作を撮影予定。「変態村」に続く2作目となる最新作「地獄愛」では、人間が必ず心の奥に抱いている狂気的な部分を、男女2人が激しく愛し合うさまによって表現する。監督も「どのようにすれば観客とキャラクターが共鳴するかを考えた。その答えが狂気の愛だった」と語るように、もし自分たちがモラルから解き放たれたらどうなるかと観客が想像してしまう、ただのホラーではない共感を促す愛と嫉妬のラブストーリーに仕上がった。
<ストーリー>
シングルマザーのグロリアは、出会い系サイトを通じてミシェルという男に出会う。ミシェルは寂しい女性を夢中にさせ、女性の性的欲求を満たすことで生計を立てる結婚詐欺師であった。グロリアはミシェルに出会った途端深い恋に落ち、ミシェルが結婚詐欺師だと知ってもその恋は冷めることはなく、娘を放棄するほどミシェルを付け回し、二度と自分から離れないように強要する。最初はそんなグロリアを恐れていたミシェルも、いつしかその異常な愛を心地よく感じ、きょうだいと偽り共に結婚詐欺をする道を選ぶ。しかしそんな2人の歪んだ愛は、やがて未亡人を次々と殺す狂気へと変わっていく―――。
「地獄愛」
7月1日(土)より新宿武蔵野館 ほか全国順次公開
©Panique / Radar Films / Savage Film / Versus Production / One Eyed – 2014