ディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』で人気を博している楽曲「もっと遠くへ」の本編映像が解禁された。
「もっと遠くへ」は、何度も繰り返し歌われる“アウェアウェ~”というフレーズが印象的な主人公モアナの祖先が歌う楽曲だ。この楽曲には、モアナの祖先である航海士たちの思いが込められている。数千年前、太平洋諸島の航海士たちは、船に乗って新しい島を探しに海に出ていた。そこにはコンパスも何もなく、「昼間は空と風を読み、夜には星が道しるべ」という歌詞の通り、自然から進むべき道を見つけ、航海を続けていく。だが航海の中で最も忘れてはならない大事なことは、ふるさとへの思いだった。
ジョン・マスカー&ロン・クレメンツ監督は、実際にポリネシア諸島を訪れ、今も島に残る航海士に実際に話を聞いてインスピレーションを受けている。特に“自身 の山を知れ”という言葉に感銘を受けたというロン監督は「ポリネシアでは“自分がどこから来たのか”を知ることを大事にしている。“自身の山を知れ”というのは、自分が今ここにいる前に、あらゆる事が起き、祖先がいたということを知ることなんだ。その山があるから自分が存在するんだとね」と語っている。その思いを劇中で描きたいと思った監督たちは、主人公モアナが“自分は何者なのか”と悩みながらも成長するストーリーに反映した。
ジョン監督は「航海術や自分の道を見いだすことが、モアナが自分のアイデンティティを見つけるというテーマにつながっている。航海者になることを夢見る16歳の少女という発想は、モアナの祖先の能力を考えると魅力的なアイデアに思えたんだ」と明かしている。
「もっと遠くへ」の作詞を手掛けたのは、ブロードウェイミュージカル『ハミルトン』でトニー賞11部門を受賞したリン=マニュエル・ミランダ。作曲は世界的バンドのテ・ヴェカのボーカルを務めるオペタイア・ フォアイだ。オペタイアは西サモアの小さな島で生まれ育ち、南太平洋音楽への貢献が称えられ、ワールドミュージックの賞を受賞している。オペタイアは「20年以上世界中でツアーをしながら、航海者の祖先の話をしてきたので、本作が航海士の話を描くと知った時はとてもうれしかった。『もっと遠くへ』は、監督たちに会った後の帰りの飛行機ですぐに書き始め、とても自然に生まれた曲。そこにリンが美しい歌詞をつけるとあっという間に生命が宿り、素晴らしい楽曲が誕生したんだ」と語っている。
「モアナと伝説の海」もっと遠くへ♪
https://youtu.be/CGCAeSdub_o
『モアナと伝説の海』
全国大ヒット上映中
監督:ジョン・マスカー&ロン・クレメンツ(『リトル・マーメイド』、『アラジン』)
製作総指揮:ジョン・ラセター
<日本版声優>
モアナ役:屋比久知奈、マウイ役:尾上松也、タラおばあちゃん役:夏木マリ、タマトア役:ROLLY
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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