アニメーション映画「夜は短し歩けよ乙女」の公開記念舞台挨拶が行われ、星野源、花澤花菜、秋山竜次(ロバート)、湯浅政明監督、そして原作者の森見登美彦が登壇した。
本作は、森見登美彦の同名小説のアニメーション映画化で京都を舞台に描かれる、どこかファンタジックな青春恋愛物語。クラブの後輩である“黒髪の乙女”に思いを寄せる“先輩”は、今日も「なるべく彼女の目に止まる」ようナカメ作戦(=なるべく、彼女の、目にとまる作戦)を実行する日々を送っていた。空回りし続ける先輩と天真爛漫に歩き続ける“乙女”。京都の街で、個性豊かな仲間たちが次々に巻き起こす珍事件に巻き込まれながら、不思議な夜がどんどん更けていく。外堀を埋めることしかできない“先輩”の思いはどこへ向かうのか――。
キャスト陣は、自身で演じたキャラクターのイメージした衣装で登場。パンツ番長を演じた秋山の衣装を見た星野が「大御所感がすごい!胸毛や腕毛も書いて忠実に再現されてますね」とコメントするも、上映前のあいさつのため会場の反応は薄め。それを感じたのか秋山は「(舞台挨拶は)できたら上映後にやる格好なのに、先に見せちゃってるからわけが分からなくなってる(笑)。でも、後でこういうヤツが出てきますから、靴までしっかり見といてくださいね!」とアピールした。
作品になぞらえ、“印象深い夜の思い出”について聞かれ、「夜更かしが大好きで、翌日に何もないと朝4時ぐらいまで起きて、テレビやゲームをする」という星野は、「昨年末の紅白歌合戦に出場した後に、そのままTBSのCDTVの音楽番組に出演することになって。紅白の放送が終わったらすぐ車に乗って移動して、その車中で歳を越しました。でも、そういう体験がしたかったのですごくステキな夜で楽しかった」と語った。“黒髪の乙女”を演じた花澤は「一昨日の夜に寝ぼけながらビデオデッキの録画を整理していて。ひとつずつ消してたつもりだったんですが、全部消すを押していて、『よしもと新喜劇』が全部消えちゃいました」とがっくり肩を落とした。すると「『よしもと新喜劇』見てるんですね!?」と花澤の意外な一面に驚いた秋山&星野。さらに「じゃあ、そこにある全ての“乳首ドリル”(すっちーのネタ)が消えたんですね」と星野が冗談交じりに言うも、「そうなんです!何回“乳首ドリル”があったことか!」と花澤が乗っかってきて、星野&秋山を含め会場が爆笑に包まれた。そんな秋山というと、幼少期は喘息を患っていたらしく「夜になると“ヒュー”と鳴っちゃうので、祖母や母におんぶされて子守唄を歌ってました」と思い出を明かした。
ここで原作者の森見が花束を持って登場! 映画を見たという森見は「最初に見たときはビックリしました。でも何回か見ているうちにハマってきて、中毒性が高くて楽しい作品です。ぜひ1回だけでなく何回も見てほしい」とコメント。
森見の同名小説も好きだという星野は「小説は読み始めから読み終わるまで、実際の京都とも少し違うような、森見さんの心の中の世界に連れて行ってもらえるように感じられる。小説の展開と映画の展開は少し違う部分もあるので、原作を読んだことのない方はぜひ小説も読んでみてください」と。
最後に「結構スピードが早いので、振り飛ばされちゃうかもしれませんが、先入観なしで最後まで楽しく見られると思います」(湯浅監督)、「(演じた役は)願掛けでパンツをはきかえないんですが、ぜひ皆さんもこの上映期間中は履き替えずに見ていただきたい(笑)。長い期間、上映してますので夜は短いかもしれませんが(タイトルになぞらえ)“期間長し来てよねお客”!」(秋山)、「見終ったあとにいろんな感性を刺激されて“今なら何でも出来るかも”という気持ちにさせてくれるステキな映画です」(花澤)、「乙女がどういうふうに街を歩くのか、どうやって街や人を変えていくのか。さらに(秋山と花澤の)2人のミュージカルシーンもあって…と面白いところがたくさんあります。思う存分、わけの分からないところに連れて行かれてください!」(星野)とメッセージを送りました。
アニメーション映画「夜は短し歩けよ乙女」は上映中!
キャスト:星野源/花澤香菜/秋山竜次(ロバート)/中井和哉/甲斐田裕子/吉野裕行/新妻聖子/諏訪部順一/悠木碧/槍山修之/山路和弘/麦人
原作:森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫刊)
監督:湯浅政明 脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
キャラクター原案:中村佑介 音楽:大島ミチル 主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERARION
制作:サイエンス SARU 制作:ナカメの会 配給:東宝映像事業部
公式サイト:kurokaminootome.com
©森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会