向田邦子脚本の同名作品を原作とした『連続ドラマW 春が来た』がWOWOWにて制作決定。主演はカイ(EXO)が務めるほか、同じく本作への出演が発表された倉科カナ、佐野史郎、高畑淳子、古畑星夏よりコメントが到着した。
日本、韓国、中国を中心にアジアで絶大な人気を誇るアジアトップグループ「EXO」のメンバー、カイの日本ドラマ初主演となる本作。“家族の再生”という普遍的なテーマを描いた向田邦子の傑作短編「春が来た」を現代リメイクし、オリジナルストーリーを加筆、再構成し、大胆に現代のヒューマンドラマとしてよみがえる。メガホンを取るのは、河合勇人監督。
本作でカイが演じるのは、ある家族の前に現われる温かな心を持った韓国人のカメラマン、イ・ジウォン。ジウォンと交流を深めていく地味で不器用な本作のヒロイン・岸川直子を倉科が演じる。また、女だらけの家族のなかで存在感の薄い父・周次役を佐野、家族の前では弱みを見せない母・須江役には連続ドラマW初登場となる高畑とベテラン俳優が華を添えるほか、生意気な女子高生の妹役には古畑星夏が抜擢された。
ジウォンと岸川家のさまざまな人間模様を通して、1人ひとりが抱える寂しさや孤独を映し出しながらも、その先には時代や国境を越えた人間同士の温かさが浮かび上がってくる物語『春が来た』。切ない恋と、崩壊しかかった家族の再生を描く珠玉のヒューマンドラマが誕生する。
【倉科カナのコメント(岸川直子役)】
◆『連続ドラマW 春が来た』にご出演されるお気持ちや意気込みについて
時代と共に人間関係も恋愛関係もそして自分自身も、形が有る無しに関わらず常に変化していく。原作当初の時代背景とは「男女の関係」「家族の形」もずいぶん変わりつつあるんだなと思います。そんな中に向田邦子さんの「春が来た」には、普遍的で生生しく、心の機微が繊細に慎ましく、それがまた当たり前のように描かれてもいます。その普遍的なものと、変化してゆくもの、本作ではその融合がとても面白いなと思いました。きっと新しい、「春が来た」になるとおもいます。プレッシャーはありますが…。
◆カイさんと共演されるお気持ちについて
カイさんは年下でありますがとても頼もしく、私たちのリアクションも繊細に拾ってくれます。私とカイくんの役はあまり派手ではないけど…二人の関係性を直子とジウォンの歩調でゆっくり作って行きたいなと思っています。
【佐野史郎のコメント(岸川周次役)】
◆『連続ドラマW 春が来た』にご出演されるお気持ちや意気込みについて
向田邦子作品に出演させていただくのは初めて。原作は短編小説ですが、骨格はそのままに、現代を浮き彫りにするふくよかなドラマとして映像化されることにときめいています。敬愛する小津安二郎監督の世界観と重なる向田邦子ドラマの息を今に合わせ、困難を乗り超える家族と共に、国を超えて娘を託す父、周次役に挑みたいと思います。
【高畑淳子のコメント(岸川須江役)】
◆『連続ドラマW 春が来た』にご出演されるお気持ちや意気込みについて
“家族”という誰もが思い当たるテーマを持ったドラマです。時には鬱陶しくてうんざりしたり、時には自分の一番の支えになり、生きる原動力になる。その両面を持った家族の姿はとても愛おしいです。何気なく映し出された生活や日常の断片のような表情、そういった生活の一編のにおいがでるような作品にできればいいなと思います。
【古畑星夏のコメント(岸川順子役)】
◆『連続ドラマW 春が来た』にご出演されるお気持ちや意気込みについて
率直にとても嬉しかったです。制服大丈夫かなあ??という心配はあったのですが、河合監督とは以前、別作品でお仕事をご一緒させて頂いていたので、安心して作品にのぞめるなと思いました。本読みの時にキャストの皆さんとお会いした時も気さくに話しかけてくださって、みなさんの足を引っ張らないように精一杯頑張らなくちゃ!と思いました。緊張感を常に保ちつつ、楽しみたいと思います!
<ストーリー>
デパートの下着売り場に勤める岸川直子(倉科カナ)は地味で冴えない31歳の独身の販売員。岸川家はうだつの上がらない父・周次(佐野史郎)、くたびれた部屋着で過ごす母・須江(高畑淳子)、生意気で可愛げのない高校生の妹・順子(古畑星夏)との4人暮らし。ひょんなことから、ひとりの韓国人のカメラマン、イ・ジウォン(カイ/EXO)と出会う。その日をきっかけにジウォンの存在は直子とその家族を少しずつ変えていくのだが…。
「連続ドラマW 春が来た」
原作:向田邦子「春が来た」(『隣りの女』所収)文春文庫刊
監督:河合勇人(「鈴木先生」『俺物語!!』『チア☆ダン』)
脚本:吉田弥生
出演:カイ(EXO)、倉科カナ、古畑星夏、健太郎、高田聖子、高畑淳子、佐野史郎 ほか
特設サイト:http://www.wowow.co.jp/dramaw/harugakita/