映画『猫忍』が第9回沖縄国際映画祭「島ぜんぶでおーきな祭」の特別招待作品に選ばれ、主演の大野拓朗と主演ネコの金時、渡辺武監督が舞台挨拶とレッドカーペットに登場した。
本作は、生き別れた父親が変化の術で白茶トラ猫(金時)に化けたと思い込み、父を元の姿に戻そうと旅する霧生忍者の久世陽炎太と猫の大活劇を描く痛快癒やし活劇。
陽炎太を演じるのは大野拓朗。陽炎太の父親・剣山を船越英一郎、さらに佐藤江梨子、渋川清彦、鈴木福、永澤俊矢、柄本明、麿赤兒といった俳優陣が集結。そして「父上」を貫禄たっぷりのオヤジ猫“金時”が演じる。
映画祭への参加の感想を聞かれた大野は「本日は沖縄国際映画祭にご招待いただき、大変大変うれしく思います。また、数ある上映作品の中から『猫忍』を選んでご観劇くださり、誠にありがとうございます。本作のキャッチコピーは“笑いと癒しのニンジャ活劇”です。登場する個性的なキャラクターたちがとても面白くて、主役猫の金時もかわいいので、元気が出たり、ほっこりと癒やされていただけると思います」とあいさつ。
渡辺監督は「このたびはお招きくださり、ありがとうございます。 本作は出演陣も豪華で、船越英一郎氏や麿赤兒氏、柄本明氏など、日本俳優界の重鎮が共演を果たしていることも見どろこの1つで、老若男女、たくさんの方々に楽しんでいただける作品になっています」と自信をのぞかせた。
撮影の裏話を聞かれた大野は「忍者映画は、ハリウッド作品も含めて世界中でたくさん製作されていると思いますが、その多くはCGを使い迫力を出しています。しかし『猫忍』はかなりアナログな手法で撮影をして、例えば、すいとんの術は、水面から竹筒が出ているだけです(笑)。でもその手作り感が情緒を醸し出していると思います。そして、CGを使用しないので、その分アクションは身体を張って全力で演じる必要がありました。ワイヤーなどを多用しながら撮影した立ち回りのシーンは、本物の迫力を表現できていると思います」と。
また、役作りについて大野は「忍者 映画はありとあらゆる作品を見て勉強しました。世界的に『忍者』と評されている広島東洋カープの菊池涼介選手の動きまで参考にさせていただきました」と語った。
国際通りで行われたレッドカーペットでは、大野が金時を抱きかかえ、渡辺監督と共に観客からの大歓声に笑顔で応えた。
『猫忍』
5月20日(土)より角川シネマ新宿ほか全国ロードショー
大野拓朗 金時(猫) 佐藤江梨子 藤本泉 渋川清彦 鈴木福 ふせえり 永澤俊矢/ 柄本明 麿赤兒/船越英一郎
語り:森本レオ
監督:渡辺武
脚本:永森裕二/黒木久勝/池谷雅夫
企画・配給:AMGエンタテインメント
制作プロダクション:ラインバック
製作:「猫忍」製作委員会
©2017「猫忍」製作委員会