今年1~3月に放送された、猫×忍者で送る癒やし時代劇ドラマ『猫忍』。その映画版が、5月20日(土)にいよいよ公開! 映画では、ドラマの最後で猫の「父上」と共に抜忍となった陽炎太(大野拓朗)の前に、くの一の紅葉(佐藤江梨子)が立ちはだかる。本作で映画初主演を飾る大野拓朗さんが、ご本人もメロメロの主役猫・金時とインタビューに応じてくれました!
金ちゃんを抱っこししたり一緒に寝たり、撮影は最高に幸せでした
◆北村一輝さん主演「猫侍」シリーズの製作陣が再結集した「猫忍」ですが、オファーがあったときはいかがでしたか?
僕自身、「猫侍」のクスッと笑える感じが好きで大ファンだったので、今度は主人公が忍者に、しかも主演が僕と聞いたときはものすごくうれしかったです。台本を読ませていただいて、陽炎太が猫を父上だと思い込むという設定が面白くて(笑)、ものすごくワクワクしました。
◆忍者役は初挑戦とのことですが、どのような役作りをされましたか?
陽炎太がどんな人間かというのは台本にすべて書いてあったので、内面的な役作りはほぼしていません。忍者といってもあんまり忍者らしくない忍者ですし(笑)。今回は忍者アクションが多かったので、何度も稽古してもらったり、ランニングのときに忍者走りをしてみたり(笑)、そっちの方を優先的に準備していました。
◆アクションでは、何にご苦労されましたか?
陽炎太は苦無(くない)を武器にしているんですけど、道具を使った殺陣は今回が初めてだったので難しかったです。苦無は小さいので相手との距離が近い分やりやすさはありましたが、槍や刀といった長い武器を受けるのが難しかったですね。あとはやっぱり忍者走りが一番大変でした。前傾姿勢のまま、手を使わずに頭が上下しないよう一定で走るっていうのが…。スピードが出ないし、変なところが筋肉痛になるんですよ(笑)。
◆今年初めにはドラマ版が放送されていましたが、ドラマから映画になるにあたり、陽炎太を演じる上で変化をつけたりはされましたか?
ドラマ版は、未熟で半人前の陽炎太が、金時や周りの人たちとの出会いによってどんどん成長していく物語。映画版では、今度は陽炎太が周りを教え諭して変えていく物語なんだなと思いました。ドラマ版の最後で忍びの里の抜忍になり、殻を破って一人前に近づいた陽炎太が映画版には出てくるので、映画版のほうが落ち着いた、大人な陽炎太に見えるように意識しました。
◆「父上」を演じる日本猫の金時は、かなりの甘えん坊で抱っこが大好きだとうかがいましたが、そんな金時との撮影はいかがでしたか?
いや~もう最高に幸せでした!金ちゃんかわいい!!僕は動物とずっとベタベタしていたいタイプなので、カメラが回っていないところでも金ちゃんをずっと抱っこししたり一緒に寝たりしていました。金時が甘えてくれる子でよかったなと思います。
◆大野さんご自身は動物を飼っていらっしゃるんですか?
僕は飼っていないんですが、実家では犬を飼っています。動物は死ぬほど大好きなので、動物との撮影はずっと楽しみにしていたことでした。猫との撮影は初めてで密に猫と絡むこと自体初めてだったんですけど、犬派だったのが犬猫どっちも派になりました(笑)。今は1人暮らしなので、猫を飼おうかかなり真剣に考えています。
◆映画ではそんな大野さんの動物好きな面を感じられるシーンがたくさんありますが、大野さんのお気に入りのシーンはどこですか?
陽炎太と紅葉が、居酒屋で男2人に絡まれるシーンがあるんです。そこで抱っこひもの中の金時がぴくっと反応して、僕に「抱っこ~」と助けを求めてきたんですよ。それが一番うれしかったし、金時がかわいくていとおしいな、と思ったシーンでした。
◆紅葉役の佐藤江梨子さんの印象はいかがですか?
サトエリさんは僕が初めて出させていただいた舞台以来の共演ですが、5年ぶりぐらいにもかかわらず、お会いしたときに「久しぶりー!」と覚えててくださって。久々にお会いしたサトエリさんは相変わらず優しくて細かい気配りをされる方で、でもすごい変人で(笑)。とても面白くて、現場を盛り上げてくださいました。
仕事が趣味であり息抜きでもあるんです
◆陽炎太は、父・久世剣山(船越英一郎)が【変化の術】で猫に化けたと信じていますが、大野さんが【変化の術】を使うとしたら何に変化したいですか?
鳥です。空を飛びたい。小さいころからずっと空を飛ぶことに憧れていたので、可能ならば世界一周してみたいです。ヨーロッパ、アフリカ、ピラミッドとかも見てみたいですね。ナスカの地上絵とかも自分の目で上空から見てみたいです。
◆本作は大の大人が猫に振り回されてしまう、というシュールな作品ですが、大野さんが今現在振り回されているものはありますか?
仕事です(笑)。僕はこの仕事がすべてなので息抜きとかは必要なくて、仕事をしているときが本当に楽しいんです。だから、仕事が趣味であり息抜きでもあるというか、ほかのことをしてるときのほうが退屈なので、芝居をすることを中心に日々生活を送っています。半日でも休みがあればボイトレに行きたいし、先輩から勧められた映画も見たいし、ジム行って体鍛えたいし…。だから、仕事に振り回されてるのかもしれないですね(笑)。
◆最後に、映画を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。
この作品は登場人物全員がどこか抜けててかわいげがあって、悪役もどこか憎めないんです。金時のかわいさにほっこりして、アクションで刺激も与えつつ、ゆるくて温かい癒やし笑い時代劇なので、きっと老若男女すべての方に楽しんでいただけると思います。ぜひ日々の疲れを癒やしに劇場に足をお運びいただけたらなと思います。
★金時の話をまだまだ知りたい方はコチラ!
「猫忍」動物トレーナー・北村まゆみさんインタビュー:https://www.tvlife.jp/pickup/100154/
■PROFILE
大野拓朗
●おおの・たくろう…1988年11月14日生まれ。東京都出身。A型。
「キャンパスター☆H50」(10年)でグランプリを受賞しデビュー。主な出演作は、映画「セーラー服と機関銃-卒業-」「高台家の人々」(16年)、TV「三匹のおっさんシリーズ」(14、15、17年)、「LOVE理論」(15年)、「とと姉ちゃん」(16年)、舞台「ヴェニスの商人」(13年)「ロミオ&ジュリエット」(17年)など。
公式サイト:http://www.horipro.co.jp/ohnotakuro/
公式Twitter:https://twitter.com/fanclub79754621
公式Instagram:https://www.instagram.com/takuro.ohno
■作品情報
<ストーリー>
時は、泰平―。霧生忍者の久世陽炎太(大野拓朗)は、忍び込んだ屋敷で、生き別れた父そっくりのデブ猫(金時)に遭遇。なぜかその猫が、秘伝【変化の術】で化けた父・久世剣山(船越英一郎)だと思い込んでしまった陽炎太。青年は、父を元の姿に戻さんと抜忍となり【秘伝の巻物】を探す旅に出る。だが、抜忍となった陽炎太を追う霧生忍者の魔の手はすぐそこに迫っていた…。
<出演>
大野拓朗、佐藤江梨子、藤本泉、渋川清彦、鈴木福、ふせえり、永澤俊矢 、柄本明、麿赤兒、船越英一郎 ほか
語り:森本レオ
監督:渡辺武
脚本:永森裕二、黒木久勝、池谷雅夫
企画・配給:AMGエンタテインメント
制作プロダクション:ラインバック
製作:「猫忍」製作委員会
©2017「猫忍」製作委員会
●photo/中村圭吾 text/金沢優里