10月7日(土)に公開される映画『月と雷』の予告編が公開された。
直木賞作家・角田光代の同名小説を、初音映莉子、高良健吾主演で映画化した本作。“普通”の人間関係を築けない大人たちが、もがき苦しみながらもその意味を探す物語だ。
今回公開された予告編では、主人公・泰子を演じる初音、青年・智を演じる高良、智の母・直子を演じる草刈民代の新境地ともいえる姿を見ることができる。演技のみならず、衣装やメイクに至るまで、出演者が自らイメージし監督とディスカッションを重ね仕上げたというキャラクターは必見。また、『海を感じる時』の安藤尋監督が、『人のセックスを 笑うな』の本調有香と『blue』以来のタッグを組み、繊細かつ力強い映像を作り上げている。
『月と雷』
10月7日(土)公開
出演:初音映莉子、高良健吾、藤井武美、黒田大輔、市川由衣/村上 淳、木場勝己、草刈民代
原作:角田光代(中公文庫)
監督:安藤尋
脚本:本調有香
音楽:大友良英
配給:スールキートス
公式サイト:http://tsukitokaminari.com/
<ストーリー>
あてもないけど、生きていく…。
“普通”の人間関係を築けない大人たちがその意味を探し続ける切なく孤独な旅-。
「あたしはこれから普通の家庭を築き、まっとうな生活を 重ねていく―。」
結婚を控え、そう考えていた泰子の前に現れた、かつて半年間だけ一緒に暮らした父の愛人 の息子、智。20年前、愛人・直子と智が転がり込んでき たことで、泰子の家族は壊れたはずだった。根無し草 のまま大人になった智は、ふたたび泰子の人生を無邪 気にかき回し始める。「邪魔しないであたしの人生」、 そう普通の幸せを願っているはずなのに……。泰子は智とともに自分の母親、異父妹、そして智の母・ 直子を訪ねて行くことで、“普通の幸せ”を求めていたはずの自分の人生が、少しずつ変わっていくのに気づき始める。これは、一つどころに定住しない根無し草のような女・直子とその息子の智(サトル)、そして、その母子と過去に一緒に住んだ男の娘・泰子(ヤスコ)の物語である。
©2012 角田光代/中央公論新社 ©2017 「月と雷」製作委員会