「もしも、昔話の登場人物が訴えられたら…!?」をテーマに一昨年から夏に放送している『昔話法廷』(Eテレ)新シリーズの放送が、8月14日(月)、15日(火)に決定。『おんな城主 直虎』の新井美羽、『ひよっこ』の松本穂香などが出演することが分かった。
同番組は、子供たちになじみの深い昔話をモチーフにした法廷ドラマシリーズ。検察官、弁護人、被告人、証人のやりとりを、1人の裁判員の目線で描く。世界三大こども教育番組コンクールの1つで「こども番組のオスカー」とも呼ばれる「プリ・ジュネス」の2016年大会で、同番組は「国際こども審査員賞」に選出。これは、すべてのノミネート作品を視聴した世界各国の子供たちが投票によって選んだ第1位にあたる。
今回の新シリーズで扱うのは、「ヘンゼルとグレーテル」「さるかに合戦」。小林聡美、小澤征悦、小西真奈美など実力派豪華キャストが出演するほか、浜野謙太、中村倫也らは声の出演を。さらに、「ヘンゼルとグレーテル」では、大河ドラマ『おんな城主 直虎』で井伊直虎(柴咲コウ)の幼少期を好演し、大人顔負けの演技が話題となった新井美羽が“被告人のグレーテル”を、朝の連続テレビ小説『ひよっこ』でメガネの澄子役で人気を博した松本穂香が“裁判員”を演じる。旬のキャストも登場する異色法廷劇に注目だ。
気になるストーリーだが、第7話の「ヘンゼルとグレーテル」は、お菓子の家に暮らす魔女がかまどの中で焼殺され、金貨をすべて奪われた事件がテーマ。強盗殺人の罪に問われるのは、親に捨てられお菓子の家で保護されていたヘンゼルとグレーテルの兄妹。しかし2人は、魔女殺しについては「正当防衛」を主張。“人食い”から身を守るための行為であり、罪に問われるものではないと訴える。
第8話の「さるかに合戦」は、かにの母子が体を砕かれ殺された事件。逮捕されたのは猿。猿は、まだ青くて硬い柿を、殺意を持って執拗にぶつけたのだという。罪を認める猿に検察官は「残虐極まりない」と死刑を求めるが、弁護人は、猿が十分に反省し更生していること、衝動的な犯行で計画性がないことを主張し、「猿は生きて償うべきだ」と訴える。
判決は下すのは、番組を見た子供たち。それぞれが裁判員として、登場人物の言い分をもとに自分なりの判決を考え、友達や家族と議論を交わしていくことを目的としている。
『昔話法廷』第7話(「ヘンゼルとグレーテル」裁判)は8月14日(月)、第8話(「さるかに合戦」裁判)は8月15日(火)、ともにEテレにて前9・30から放送。
『昔話法廷』
●第7話
「ヘンゼルとグレーテル」裁判
8月14日(月)前9・30~9・45(Eテレ)
検察官:小西真奈美
弁護人:志賀廣太郎
裁判員:松本穂香(『ひよっこ』青天目澄子役)
ヘンゼル:二宮慶多
グレーテル:新井美羽(『おんな城主 直虎』柴咲コウの子ども時代)
<声の出演>
白い鳥:浜野謙太
●第8話
「さるかに合戦」裁判
8月15日(火)前9・30~9・45(Eテレ)
検察官:小林聡美
弁護人:小澤征悦
裁判人:須賀健太
<声の出演>
猿:中村倫也
猿の妻:内田慈
子蟹:浦上晟周