公開中の映画『逆光の頃』の初日舞台あいさつが行われ、高杉真宙、葵わかな、清水尋也、金子大地、小林啓一監督が登壇した。
漫画家・タナカカツキの全12編から構成されている原作から、「僕は歪んだ瓦の上で」「銀河系星電気」「金の糸」の3編とオリジナル部分を映像化した本作。京都生まれ京都育ちの青年が、友情、恋愛などさまざまなことに不安を抱えつつも、一歩踏み出そうとする物語だ。
舞台あいさつでは、キャスト陣が浴衣姿で登場すると、会場から歓声が。高杉は「映画でも浴衣でも夏を感じてください」とコメント。本作の撮影はすべて京都で行われていたため、高杉と清水は同じ町家に住み、たびたび映画や買い物に出かけていたようで、「他の街と違う雰囲気で、そこにいるだけで楽しかった」と振り返る。清水からは撮影時に銭湯に行った際の話も飛び出し、「真宙と監督と一緒にサウナに入ったりして、ハダカの付き合いでしたね。それもまた青春っぽくて楽しかったです。真宙のハダカは一言で言えばしなやか!(笑)」と、会場を沸かせた。葵は本厄の年だったようで、八坂神社で厄払いをしたエピソードを語る一方、金子は「ホテルのWiFiでずっとYouTube見てました」と、対照的な京都の過ごし方を披露した。
約2年間に及ぶ撮影期間を「自分の過ごした京の街、青春時代を皆さん少しでも感じていただければうれしいです。青春をおすそ分けできれば」と高杉が振り返ると、小林監督は「京都でこういう撮影、作品作りがずっとしたかった。やっと実現して、この日を迎えられてうれしい」と、公開を迎えた喜びを語った。
前日が七夕だったことから、お願いごとを聞かれた高杉は「自宅が漫画喫茶になればいいのに(笑)。いま家に1000冊くらいあるので、1万冊を目指します」と、趣味においての目標を公言。葵は「普段浴衣を着ないので、浴衣を着てお祭りに行ってみたいですね。でもお祭りの醍醐味は食べることなので、帯は緩めにしていきます(笑)」と、笑顔でコメントし、舞台あいさつは幕を閉じた。
『逆光の頃』
公開中
脚本・監督:小林啓一
原作:タナカカツキ
出演:高杉真宙、葵わかな、清水尋也、金子大地、田中壮太郎
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
©タナカカツキ/講談社・2017 東映ビデオ/マイケルギオン