鈴井貴之によるOOPARTS新作舞台「天国への階段」が池袋・サンシャイン劇場にて開幕。ゲネプロ、公演初日を終えた鈴井のコメントが到着した。
『水曜どうでしょう』の“ミスター”としてもおなじみの鈴井が脚本・演出を務めるプロジェクト「OOPARTS」の第4弾作品「天国への階段」。これまで舞台セットにシーソーを敷きつめたり、ネットを張り巡らせるなど新しい形で演劇を表現してきた鈴井。今作では、“時間の経過した孤独死現場”を連想させるようなセットと、随所に空いている穴を使った予測不可能な動きで、その現場を清掃し、遺品を探す“特殊清掃員”らの過去、そして誰にも看取られずに亡くなった孤独死が残す多くの希望を、真面目かつポップに描き出す。
出演は、鈴井と「ヨーロッパ企画」の永野宗典、「キャラメルボックス」の畑中智行、そして菊地美香、根岸拓哉、平田薫、吉田悟郎、戸澤亮(NEXTAGE)。また『水曜どうでしょう』(北海道テレビ)のディレクターであり、OOPARTS作品の常連・藤村忠寿が脇を固めるほか、北海道出身の元SKE48・東李苑が卒業後初の舞台出演を果たしている。
<鈴井貴之 コメント>
毎回、幕が開くまでは不安もあるんですが、今回は特に、お客様が本当に待ち焦がれていてくださって、参加するぞという能動的な意識で見ていただいていると感じました。公演中もこちらが戸惑うくらいの拍手もいただけて、やはり舞台はお客様と一緒に作り上げるものなんだなと。今回は「孤独死」という非常に重い題材を選んだ上で、かつ笑いもあるポップな内容にするという目標でしたが、それもお客様に助けられて達成できているのかなと思います。本当に心から感謝です。今回も特殊な舞台セットを考えて、役者の皆さんには大変な思いをさせておりますが、それがこの「OOPARTS」の醍醐味。怪我なく千秋楽まで、全員で頑張ります!
<あらすじ>
今や年間3万人以上にものぼる孤独死。その数は交通事故死、自殺者をも超えている。そんな孤独死の現場を清掃し遺品を探すのが特殊清掃員の仕事だ。今回の現場は、死後1年以上経ったアパートの一室。既に遺体は運び出されているが、顔を背けたくなるほどの悪臭と夥しい虫の数と、凄まじい現場であった。そんな彼らの仕事ぶりを一台のカメラが追いかけた。ドキュメンタリー番組の取材として過酷な現場で働く状況を追うという名目であったが…ゴミに紛れた遺品の数々、それは片付ける特殊清掃員それぞれにとっても見覚えのあるものであった。その遺品から、現実で絶望を感じていた作業員たちは自分の人生を鑑みることになる。
TAKAYUKI SUZUI PROJECT OOPARTS vol.4「天国への階段」
作・演出:鈴井貴之
出演:永野宗典(ヨーロッパ企画)、 畑中智行(キャラメルボックス)、菊地美香、根岸拓哉、平田薫、戸澤亮(NEXTAGE)、東李苑、吉田悟郎、藤村忠寿(北海道テレビ)、鈴井貴之
<公演日程>
東京公演
~7月25日(火)サンシャイン劇場
大阪公演
8月4日(金)~6日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
札幌公演
8月11日(金)~13日(日)道新ホール
仙台公演
8月16日(水)仙台電力ホール
松本公演
8月19日(土)~20日(日)まつもと市民芸術会館
主催:クリエイティブオフィスキュー
OOPARTS公式サイト:http://ooparts-hokkaido.net