現在、テレビ東京ほかで放送中のドラマ25『デッドストック~未知への挑戦~』に出演中の村上虹郎さん。テレビ東京の新社屋移転を題材にした本作。テレビ東京の「未確認素材センター」に配属されたADとディレクターの3人が、引っ越しの際に奇妙なものが映っているテープを発見したことをきっかけにその映像を検証していく。主人公・常田大陸(つねた・りく)を演じる村上さんに、大陸についてや撮影中のエピソードなどをお聞きしました。
ホラードラマですが、現場はすごく楽しかったです
◆新米ADの常田大陸はどういう人物ですか?
大陸はとても実直で愛らしくて、少年のような部分がある男。彼は自分と似ているところもありますが、彼のキャラクターをつかむには少し時間がかかりました。撮影を重ねていくうちにだんだん分かっていったという感じです。
◆本格的なホラー作品は初出演だと伺いましたが、台本を読んだときの印象と演じたときの印象の違いはありますか?
台本を読む限りだと、物語が怖くなるんだろうなと思いましたが、“ホラードラマなんだ”という実感は湧かなかったです。撮影しているときも「怖い」というよりは、楽しいのほうが強かったです。でも完成したものを見たときは本当に怖かった!(笑)音の演出もすごくて、じらしていく感じが怖かったですね。
◆撮影が楽しかったとのことですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
大陸が配属される「未確認素材センター」には、大陸の他にディレクターの二階堂早織と佐山暁がいるんです。早織を早見あかりさんが、佐山を田中哲司さんが演じられていて。センターの3人で撮影することが多かったので、撮影の合間には1脚のソファに3人でギュウギュウに詰めて座ってしゃべったり、怖い映像を見て盛り上がっていました(笑)。
◆撮影中で印象的に残っていることはありますか?
3話(8/4放送)で般若が登場するのですが、これが本当に怖かった。劇中で大陸が実際に自分でカメラを回していている時もあって。画面にグッと般若が映ったときにびっくりしました。でも、面白いもので人間って怖いと自然と笑ってしまうみたいで、カットがかかった瞬間は怖いのに爆笑してしまいました(笑)。僕自身、実際に霊を見たり感じたりすることはないのですが、ドラマがクランクインした日になぜか僕の台本だけ謎の染みが…。他のキャストの方にはなくて、2冊目の台本にも僕のだけ染みがあったのでびっくりしました。…まぁ。ただ台本がぬれちゃっただけだと思うのですが(笑)。
◆夏といえば「ホラー」や「怪談」と上げる人もいると思いますが、村上さんにとって夏のイメージは何ですか?
海ですね。沖縄に住んでいた時もあるので、夏は海のイメージが強いです。水中だと、前後や左右だけではなく、上下にも動けるので泳ぐのが好きなんです。以前、沖縄の海で素潜りをしたときに、カメが自分の目の前にいて。海がきれいだからこそだと思うのですが、一緒に泳げて感動しました。
◆最後にドラマの見どころを教えてください。
前半はホラーの要素が満載で、ワケあり映像が映ったテープを検証していくのですが、それにつれて大陸をはじめ、早織や佐山の過去が判明していきます。3人の関係も今後、どう変わっていくのか人間ドラマとしての見どころもありますし、怖さもありながらも、せりふの中にもちょっとした小ネタを入れていたり、真面目にふざけているところもあります。そういう部分もぜひ楽しみにしていただければと思います。
■PROFILE
●むらかみ・にじろう…1997年3月17日生まれ。東京都出身。A型。
2014年、映画「2つ目の窓」でデビュー。その後も映画「神さまの言うとおり」「ディストラクション・ベイビーズ」、連ドラ『仰げば尊し』に出演。映画「二度めの夏、二度と会えない君」が9/1(金)、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が9/23(土・祝)、「AMY SAID」が9/30(土)に公開。
■作品情報
ドラマ25『デッドストック~未知への挑戦~』
テレビ東京ほか
毎週(金)深0・52~1・23
出演:村上虹郎、早見あかり、田中哲司ほか
●photo/木川将史 text/宮西由加