上白石萌音「決して他人事ではない」『環境クライシス~沈みゆく大陸の環境難民~』8・19放送

エンタメ総合
2017年08月11日

『環境クライシス~沈みゆく大陸の環境難民~』 チャンネルΣ『環境クライシス~沈みゆく大陸の環境難民~』(フジテレビ)が、8月19日(土)に放送される。

 この番組は、世界で急速に進む気候変動により生活環境が激変するなかで、苦しくてもたくましく生きる現地の子供たちの姿をありのままに描写したドキュメンタリー番組。ナレーションは、女優・歌手として活躍する上白石萌音が務める。

 番組では、経済大国となりつつあるインドで、気候変動に伴う洪水や海面上昇、干ばつなどの被害に見舞われている地域を取材。気温が50度を超える砂漠では、10キロの道のりを歩き水汲みする少女を、海面上昇などのために沈みゆく島では、住処を失いつつある親子を、コルカタのスラムでは、続々と都会に流れ着く“環境難民”たちを取材する。

“環境難民”とは、気候変動による自然環境の変化で、住む土地や家を奪われ、避難を強いられた人々のこと。“環境難民”の数は、年々増え続け、2050年には全世界で10億人に至るとも予想されている。

 番組では、世界で急速に進む地球温暖化に対し、先進国である日本が取り組んでいるプロジェクトも紹介。環境省では、2030年までに26%の温室効果ガスの削減という目標を掲げ、“窒化ガリウム”という素材を利用した次世代デバイスの研究開発プロジェクトが進められている。

 プロジェクトの中心メンバーの一人で、2014年ノーベル物理学賞を受賞した天野浩教授(名古屋大学)は、「今、日本で使われている電気機器の電子回路全てを、この材料に置き換えると10%近くの省エネが実現可能になる」と言う。さらに、日本企業による取り組みでは、環境に配慮した街づくりが世界的に評価されている「二子玉川ライズ」プロジェクトをはじめ、自然との共生を目指す街づくりプロジェクト、温暖化によって死滅が進む珊瑚の再生プロジェクトなどを取り上げる。

<ナレーション・上白石萌音コメント>
「小学生の時にメキシコに住んでいたことがあるのですが、日本とは違う空気だなと感じました。自分の住んでいるところがなくなったり、水がなくなったり、本当に生きるか死ぬかの間をさまよっている方々がいることを、嘘のない映像で見て、言葉で感じて、決して他人事ではないと思いましたし、地球がどんなに深刻で瀬戸際にあるのかを感じました。心がヒリヒリする思いの中、感情をあまり乗せずに淡々と語ることが私にとってはとても難しかったです。
“自分の一つの行動が地球規模でどんな影響を及ぼすのかをちゃんと意識しないといけない”、この思いは、多くの人に同じ形で届いたらいいなと思います。環境問題は、一部の人たちだけでなく、みんなが、どこでどんなことが起きているのかを知ること、意識することが大事だと思いました。この番組が、その大きな一歩になればと思います」

チャンネルΣ『環境クライシス~沈みゆく大陸の環境難民~』
フジテレビ
8月19日(土)午前10時25分~11時45分

ナレーション:上白石萌音

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