脚本家の三谷幸喜が、NHKの正月時代劇『風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~』で脚本を務めることが分かった。三谷は、『真田丸』以来1年ぶりにNHK時代劇を執筆する。
2016年に放送され、一大ムーブメントを起こした大河ドラマ『真田丸』。本作を担当した三谷が1年ぶりに描くのは、前野良沢と杉田玄白による“蘭学事始”。史上初の西洋医学書の和訳に一心同体で取り組んだ2人は、鎖国ど真ん中の江戸中期に革命的な翻訳を成し遂げるが、刊行された「解体新書」になぜか良沢の名は載らず、名声は玄白だけのものとなった。2人の間に起きた出来事に迫る。みなもと太郎による大河歴史ギャグ漫画を原作に、笑いとサスペンスに満ちた新しい三谷流歴史ドラマが誕生する。
出演は、前野良沢役に片岡愛之助、杉田玄白役に新納慎也、平賀源内役に山本耕史、そして田沼意次役に草刈正雄と、『真田丸』キャストが再集結する。
原作のみなもと太郎は「拙書『風雲児たち』は、私の漫画の中でも愛着のある作品で、だからこそ30数年、飽きもせず描き続けています。私のギャグスピリットを最もよくご理解されている三谷幸喜氏の手でNHKでドラマ化されることを、大変うれしく楽しみにしております」とコメント。
原作から歴史の新しい見方を学んだという三谷は「『風雲児たち』には、今の日本を築き上げた先人たちの感動的なエピソードがぎっしり詰まっています。今回、そのほんのちょっと一部分をドラマ化しました。歴史ファン、みなもとファンとしてこれ以上の喜びはありません」と。
NHK正月時代劇『風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~』は、2018年1月初旬、NHK総合にて放送予定。
※「れぼりゅうし」は、オランダ語の「革命」。