8月21日にお披露目から2周年を迎えたNGT48が、2019新潟開港150周年プレイベントとして『NGT48お披露目2周年スペシャルLIVE~みなとまち新潟をもりあげちゃいます!~』を、新潟市「みなとぴあ」で開催した。また、みなとまち新潟の魅力発信やブランドづくりに取り組む活動体「TEAM Nii port」の結成に関する記者会見がNGT48メンバーも参加して行われた。
日本海に臨む信濃川から遊覧船に乗って登場し、お披露目されたされた2015年8月21日から丸2年。同じ「みなとぴあ」を会場にして、お披露目2周年スペシャルライブが開催された。
ライブは、2019年に新潟開港150周年を迎えるにあたって行われる記念事業のプレイベントとして、新潟市をはじめとする自治体の協力のもと開催。150年前の明治時代には、鎖国が解かれて開かれた5つの港街の1つとして栄え、日本一の人口を誇った新潟。キャプテンの北原里英からその歴史を教えられると、新潟市出身の加藤美南は「そうなんですよ!」と誇らしげだったが、中井りかは「開港、神!」と謎のリアクションで笑わせた。北原は「新潟で、もう一度、天下を取りましょう!」とファンに呼びかけた。
2年前のお披露目イベントは「会いたかった」「NGT48」の2曲のみのパフォーマンスだったが、今回のライブでは、デビューシングル「青春時計」やそのカップリング曲「さよならクロール」「ポニーテールとシュシュ」などのAKB48の夏のヒット曲などを披露。西村菜那子は「2年前は合宿をして1曲を何時間もかけて覚えたましたが、今は2時間もあればマスターできるようになりました。みんな成長したね」と語った。
炎天下でのライブで、メンバーは汗でびっしょりになりながらも、最後まで全力のパフォーマンス。2周年のお祝いに集まってくれたファンに向け、感謝の気持ちを伝えるライブとなった。
ライブの合間には、「みなとまち新潟」の新ブランド「Nii port」および「TEAM Nii port」の立ち上げを発表する記者会見が行われ、米山隆一新潟県知事、篠田昭新潟市長をはじめ、新潟の各テレビ局のアナウンサーたちと共に、NGT48メンバーも参加した。
「Nii port」は、2019年1月の新潟開港150周年に向けて、「みなとまち新潟」の魅力をカタチにしたモノやコトを開発していく活動のブランド名。そして、「Nii port」を発信していくのが、「TEAM Nii port」となる。このキャプテンを新潟市出身の歌手・小林幸子が務め、NGT48も“スペシャルクルー”として、みなとまち新潟を盛り上げていく。
篠田新潟市長は「今年メジャーデビューしたNGT48は、総選挙での活躍を見ても勢いがあった。今回の150周年に向けて新潟もメジャーデビューしていこうと思うので、メジャーデビューとはこうするんだということをNGT48さんに教えてもらいたい」と期待を寄せた。
キャプテンの北原里英は「お披露目2周年ライブを、新潟開港150周年プレイベントとして、新潟の公認でできるのは他のグループではないこと。地域の皆さんと一緒に歩めているのかなと思います。NGT48も150周年を目指していきます!」とコメント。また、新潟市出身の加藤美南は「NGT48で県内県外関係なく、皆さんをつなぐ役割をしていきたい」と意気込みを語った。
2nd公演が残り1曲になった際、北原里英が突然「私、北原里英は、NGT48を卒業します」と発表。会場のファンのみならず、事前に知らされていなかったメンバーも絶句。北原にドラフト会議で指名され、またキャプテンと副キャプテンとして共にNGT48を引っ張ってきた荻野由佳は、その場に泣き崩れた。最後の曲「Maxとき315号」の曲フリを頼まれた高倉萌香は「やだー!」と泣きながら叫んた。涙ながらの最後のパフォーマンスを終えると、メンバーは自然に北原の元に歩み寄り、北原は目を潤ませながらも笑顔を見せた。北原の卒業は、来年の春ごろを予定している。
<北原里英 コメント>
◆卒業を決めた経緯は?
AKB48も10年目で、いつかは卒業しないといけないなとずっと思っていて、その中でここ最近のNGT48は成長がめまぐるしく、すごいスピードで成長していてすっかり頼もしいと思えるようになりました。私がいなくなってもみんなの力だけで大丈夫なんじゃないかなと思って卒業を決めました。
◆具体的にはいつ頃から考えていましたか?
本当に最初に意識したのは、5年前にあっちゃん(前田敦子)が卒業した時で、その時にいずれ卒業するんだなと思ってからは、私もずっとお芝居をするのが夢だったので、いつかはお芝居の仕事をできるようになればいいなとずっと考えるようになりました。
ですが今の活動が楽しく、なかなか決断できないまま進んできたのですが、本当にここ最近になって卒業を発表しようと決意しました。
◆NGT48での2年はどんな2年でしたか?
あっと言う間で、すごい楽しく、NGT48としての活動がキャプテンとしてもすごくやりがいがあったので、本当はもっともっとみんなと歩んでいきたいなという気持ちもあったし、これから先の景色をみんなと見たいなと思っていたんですけど、先輩が卒業することで後輩が成長して伸びていくというシーンを今までずっと見てきたし、自分も先輩の卒業で感じてきたので、後輩のためにも卒業しようと決めました。
◆メンバーの選考にも関わっていましたが、NGT48メンバーはどんな存在ですか?
一からNGT48というグループ造りに参加してきて、メンバーもオーディションで合格する前から知ってきて、本当に思い入れが強くて、娘みたいな存在です。
◆メンバーには残りの期間でどんなことを伝えていきたいですか?
自分はキャプテンとしては言葉は多くなく、キビキビ言うようなタイプではないんですが、残りの期間はもうちょっと多くの言葉を掛けていきたいです。そして行動で示せるようなキャプテンで最後までありたいと思います。
◆NGT48にとって地域密着という一つのテーマがありましたが、新潟とNGT48をこの2年間どう見ましたか?
ここまで地域密着型の活動を行ってきたAKB48グループは他になかったので、始まる時はどういう風に進んで行くのかなと思っていたのですが、想像以上に地域の方との関わりが深くなってきて、昨日も長岡市で握手会を行ったのですが、地元の方がたくさん来てくださって、「握手会に初めてきました」っていうおじいちゃんおばあちゃんや、小さいお子さんを連れたご家族が来てくれて、本当にNGT48が新潟に根付いて来ているなと実感できました。
私もこの2年間で本当に新潟のことが大好きになったので、NGT48は卒業するのですが、一人の活動になってからも何とかして、ずっと新潟県と関わっていきたいなという思いがすごくあります。
◆今後のスケジュール、やりたいことをあらためてお願いします。
AKB48に入る前からの夢であった女優さんを目指して、ゼロからのスタートになるのですが、お芝居を中心に活動をしていければいいなと思っています。
そして自分の活動が、少しでもNGT48のためになるように、キャプテンをやっていたという事に恥ない活動をしていけたらなと思っています。
◆ステージでの発表後、メンバーからどんな言葉を掛けられましたか?
みんなには内緒にしていたのですが、自分が思っていた以上にみんな泣いて悲しんでくれて、すごく複雑なんですがうれしかったです。
これからのNGT48のことを不安に思っていたり、「卒業はまだ早いですよ」「まだ若いですよ」と言ってくれたりしました。みんなのことを本当に頼りにしているので、私がいなくても大丈夫だと思っているんですが、「まだいてほしい」と言ってもらえたことはうれしかったです。
◆ファンに向けてのメッセージ
突然の発表になってしまい申し訳ありません。
ここまで本当にたくさんの方の力を借りて、発表をすることができたので、これからは一人の北原里英として、立派に歩んでいこうと思いますので、NGT48、AKB48グループではなくなっても応援していただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
©AKS