ドラマ10『この声をきみに』(NHK総合 9月8日(金)後10・00スタート)の第1話試写会が行われ、竹野内豊と麻生久美子が登壇した。
主演の竹野内は「パソコンやスマホがあれば、自分の思いを伝えられるこんな時代だからこそ、“朗読教室”を舞台にしたこの作品は挑戦的だと思います。電子機器を通したメールや文字からは伝わらない、人の温もりが伝えられたら」とあいさつ。
自身が演じる口下手で偏屈な数学講師・孝については「僕の心にもぽっかり穴が空いているところがあるので…。あ、記事になっちゃいますかね(笑)」と自虐を交えながら、「彼を演じていると、とにかく歯がゆくて、情けなくて、みじめな気持ちになりました。でも一生懸命生きているところが憎めないですよね。そして『頑張れ!』って応援したくなる」と。
朗読教室の講師役の麻生は「普段読み聞かせもしていたり、以前から朗読が好きなこともあって撮影をとても楽しみにしていました。出来上がった作品は、想像していたよりかわいらしい世界観。朗読シーンが、登場人物の日常とリンクしているところも面白いです」と本作の見どころを明かした。
それぞれ声に対してコンプレックスがあったという竹野内と麻生。「この作品で、自分の声とあらためて向き合って。そして朗読では、相手に伝えたいという気持ちが大切だと学びました」としみじみ語る麻生に対し、竹野内が“朗読”を「ろうろく…」とかんでしまい、「すみません、滑舌が悪くて(笑)」と謝るひと幕も。
最後に、竹野内は「今この場に出るまでにも、逃げ出したいなと思いました。でも僕は麻生さんに“いい声”と褒めてもらえたので、自信持ってもいいのかなって」と少しはにかみながら話し、終始ほのぼのとした会見を締めくくった。