日本でも映画、ドラマ化された原作・大場つぐみ、作画・小畑健による人気漫画「デスノート」がハリウッドで実写映画化。本作の主人公・ライトを演じるナット・ウルフさんと彼の宿敵となるL役のラキース・スタンフィールドさん、そしてプロジュースを務めたマシ・オカさんにインタビューを敢行。インタビュー第1弾は、ナット・ウルフさんに本作への思いを伺いました。
ライトの“正義”は未熟だけど、それが彼なりの“正義”
◆日本の原作「デスノート」を読んだ感想はいかがでしたか。
僕は脚本をもらってから、原作の漫画やアニメを見始めてものすごくハマりました!その時感じたのは、オリジナルのいいところを生かしながらちょっとひねりを加えたものを作りたいなということ。だから主人公も、日本の作品ではクラスの人気者だけど、本作では少し輪からはみ出しているキャラクターになっていて。僕らは日本と同じように作ることが、逆に原作に対して失礼なんじゃないかっていう思いもあったんです。
◆主人公・ライトを演じるにあたって、意識したことはありますか?
僕の演じるライトは、物事を白黒はっきりつけていくタイプだったのに、物語が進んでいく中で、間のグレーを理解していく。そういった変化の道程は、演じる上で意識したところだけど、ライトの“正義”はどこか未熟ですよね。でもそれが彼なりの“正義”なのかもしれない。この「デスノート」には誰もがこうあってほしいと願うような部分も反映されているんじゃないかな。
◆ハリウッド版映画「デスノート」では、ライトとLの頭脳戦はもちろんアクションシーンも見どころの1つです。
やっぱり2人の直接対決は、みんなが待っていたシーンだと思うし、僕たち自身もすごく楽しみにしていました。ただ撮影現場での僕は、L役のラキースとあんまり話さないようにしていたし、独特の距離感みたいなものを持つようにしていて。どんな作品でも共演者同士が話しこんじゃうと、せっかくのテンションが緩んで、飽和状態になってしまうんじゃないかなって思っていたんです。いざ撮影が始まると、あえて言葉にしないけどお互いのエネルギーを感じ合えたし、本当に楽しくて、撮影が終わってからとても仲良くなりました(笑)。今でもよく遊ぶよ!
◆ライトと死神・リューク、“ミサミサ”ことミサとの関係性が、原作とハリウッド版との大きな違いだと感じました。
高校生のときって、自分とぶつかるようなものから助けてくれる存在をみんな求めているだと思います。ライトの場合、それが2つの形でやってきて、1つは“デスノート”、もう1つはリュークだった。だから僕から見ると、リュークは10代が求める一緒に戦ってほしい友達のような、欲しいものを全て持っているキャラクターなんじゃないかな。ミサについては、監督がよりプロットと密に関係するキャラクターにしたいという思いがあったから、他のどの登場人物よりひねりがあります!
◆ちなみに映画の冒頭からグロいシーンがありましたが…。ナットさんは全然怖くなかったですか?
グロい?(笑)あ~結構平気なほうだけれども、時々映画とかでそういったシーンになると「うっ…」ってなる時はある(笑)。今回の「デスノート」に関して言うと、首ちょんぱのシーンだよね。
◆日本の滞在の思い出を教えてください!
朝の築地に行けなかったのが、とても残念だった!ゆうべおいしい寿司をいただいて、今日もお昼はお寿司の予定なんだけども、何と僕の宿泊しているホテルでは11時より前にはお寿司を出してくれないらしい(笑)。出してくれていたら、朝ごはんも寿司の予定だったんだけどな~。sushi、sushi、sushi!(笑)
■PROFILE
●なっと・うるふ…1994年12月17日生まれ。アメリカ合衆国・カリフォルニア州出身。
■作品情報
「Death Note/デスノート」
Netflixにて独占配信中
監督:アダム・ウィンガード
原作:大場つぐみ、作画:小畑健
出演:ナット・ウルフ、マーガレット・クアリー、ラキース・スタンフィールド、ウィレム・デフォー ほか
<Netflix視聴方法>
●Netflix(https://www.netflix.com/jp/)から会員登録。1か月間無料。
●視聴デバイス:テレビ、パソコン、タブレット、スマートフォン、ゲームなどで視聴可能。