映画監督ソフィア・コッポラが初めてオペラの演出を手掛けた『ソフィア・コッポラの椿姫』の劇場公開が決定し、予告編が公開された。
「ヴァージン・スーサイズ」(99)で監督デビューし、「ロスト・イン・トランスレーション」(03)など注目作を発表してきたソフィア・コッポラ。ソフィアがオペラを初演出した演目はイタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディの人気悲恋オペラ『椿姫』。
今回の公演は、世界的ハイブランドの創始者ヴァレンティノ・ガラヴァーニからのオファーで実現。ヴァレンティノはソフィアの代表作の1つ「マリー・アントワネット」(06)を見て感銘を受け、直々に演出をオファーしたという。ヴァレンティノ自身もヴィオレッタの衣裳をデザイン。他は、彼の指示の下、ヴァレンティノスタッフが手掛けており、公演の見どころの1つとなっている。また、舞台美術には、映画「ダンケルク」などを手掛けるネイサン・クロウリーが抜擢された。
オペラ初演出のコッポラは、「ヒロインを現代人が共感できる女性として演出した」と語っている。
予告編では、オペラ「椿姫」の代表曲であるヴェルディの「乾杯の歌」に乗せて、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、マリア・グラツィア・キウリ、ピエールパオロ・ピッチョーリらの煌びやかな衣装、そして、特徴的な大階段などプロダクションデザイナー、ネイサン・クロウリーによる舞台美術が登場し、他のオペラとは一線を画す作品であることが分かる。
さらに、冒頭ではソフィアからの作品に関してのコメントや舞台裏での練習風景、ヴァレンティノ、ソフィア、出演者たちが一堂に会する場面なども映し出される。
『ソフィア・コッポラの椿姫』
10月6日(金)、TOHOシネマズ日本橋にて2週間限定公開ほか全国順次公開
<ストーリー>
華やかなパリ社交界に生きる高級娼婦ヴィオレッタ。数々の裕福な男たちを虜にしてきた彼女が、見つけた<真実の愛>の行方は――?誇り高く生きる女性の運命は…
演出:ソフィア・コッポラ
指揮:ヤデル・ビニャミーニ
合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ
舞台美術:ネイサン・クロウリー
衣装:ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、マリア・グラツィア・キウリ、ピエールパオロ・ピッチョーリ
キャスト:ヴィオレッタ:フランチェスカ・ドット、アルフレード:アントニオ・ポーリ、ジェルモン:ロベルト・フロンターリ
配給:東北新社
後援:駐日イタリア大使館
協力:スターチャンネル クラシカジャパン
Photo©Yasuko Kageyama