映画「鋼の錬金術師」の完成報告会見に主演の山田涼介をはじめ、本田翼、ディーン・フジオカ、松雪泰子のメインキャストと、曽利文彦監督が出席した。
荒川弘が手掛ける、全世界シリーズ累計発行部数7000万超を記録する伝説的コミックを実写映画化。死んだ母親を生き返らせるため、手足を失った天才錬金術師の兄・エド(山田)と身体のすべてを失った弟・アル(声:水石亜飛夢)が失った身体を取り戻すため、“賢者の石”を求めて各地を旅する姿を壮大なスケールと世界観で描く、感動の冒険ストーリー。
主人公のエドワード・エルリックを演じた山田は「自分で言うのもなんですが、日本映画からとんでもない作品が生まれたと思っております」と期待をよせると、「今日のために染めてきました。自分のこの作品に対する思いが少しでも伝わればいいなと思い」と劇中と同じ金髪に染め、気合いを入れてきた様子。
約1年前に撮影された本作。ついに完成した本作を観た山田は「素直にすごいものを見ちゃったなっていう感覚になりました。自分が出てる作品って自分の粗を探したりしちゃうんですけど、それよりも作品の持っている力みたいなものに吸い寄せられた。現場では本当に何もないところでの撮影もあったので、初めて『ハリー・ポッター』を見たときの衝撃みたいなのがありました。これが日本で出来ちゃうんだと」と感想を語った。
原作者の荒川弘からのコメントも紹介され、「観た瞬間、“エドがいる!”って驚いて、冒頭からアクション全開で一気に世界観に引き込まれたました。この物語を1本の映画にまとめるために大変苦労されたと思いますが、原作への寄り添い方とずらし方が絶妙で原作ファンのみなさんにも“こう来たか!”と全編飽きることなく、楽しんでいただけると思います」と大絶賛。原作の大ファンである山田は「うれしいですね!僕も翼ちゃんも原作のファンなので、『鋼の錬金術師』の良さがもちろん分かったうえでやらせていただいたんですけども、それこそ禁忌に手を出しているような気もしていた」と安堵の表情を浮かべた。
「すごいファンです!」と大興奮の本田は「エドが錬金して槍を出すとこ分かる?」と劇中で演じてる本人に質問。「分かるよ。だって俺がやってんだもん!」と山田がつっこむも、「あそこってすごい原作に忠実なんですよ!角度とか、原作ファンからすると、“うわぁ、この角度でちゃんとやってくれたんだ!”ってなるので、実は内心すごく興奮してました(笑)」と溢れんばかりの“ハガレン愛”を見せた。
会見中も劇中同様に息ぴったりの山田と本田だが、「翼にさっき会ったら“また背縮んだ?”みたいなことを言ってきて…。本番前にそんなこと言ってくる女優います!?」と暴露した山田。「久しぶりに顔を合わせたときに“あれ?”って思って」と説明する本田に「誰がチビやねん!」とつっこんだ山田だったが、「ウィンリィ(本田)はどういう感じで来るんだろうって思っていたら、バチコーン!ってイメージ通りできてくれた。何の違和感もなく撮影できたので、本当にウィンリィが翼でよかったなと心から思います」と本田を賞賛した。
より原作の世界観を表現するため、劇中ではVFXをふんだんに使用。「僕が演じてきた役の中で1番大変な役であったことは間違いない」と断言した山田は「ただ何かと戦えばいいっていうわけじゃなく、今回は必ず感情というものがつきまとっていました。気持ちで芝居をしなきゃいけないんだけど、その対象物がない。そこがすごく大変でした」と苦労を吐露した。
また、本作の内容にちなみ、“もし、身体の一部分実際に自由自在に変えられるとしたら?どこを変えて何をしたい”という質問が。「足を長くする」と真剣に答えた山田は「大変なんですよ、僕のサイズ。パンツも切らなきゃいけないので。でも、このサイズ感だからエドをできたっていうのもあるので、何とも言えないんですけど…」とコメント。山田の発言に笑いがこらえきれなかった本田は「レディースのパンツを買えばいいんじゃないの?」とアドバイス(?)を送るも、「やかましいわ(笑)!」と一喝されていた。
映画「鋼の錬金術師」は12月1日(金)全国ロードショー。
公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/hagarenmovie/