11月3日(金・祝)公開、萩本欽一の最初で最後のドキュメンタリー映画『We Love Television?』が「京都国際映画祭2017-映画もアートもその他もぜんぶ-」に特別招待され、河本準一(次長課長)と土屋敏男監督が登壇した。
本作は、全盛期に視聴率30%越えの番組を連発し、自身の冠番組やレギュラー番組の1週間の視聴率の合計が100%を越えたことから、“視聴率100%男”と呼ばれた萩本の番組制作に密着したドキュメンタリー。
本作の感想を「出来上がった作品を見て、土屋さんが僕のところに来るまでの経緯を知りました。欽ちゃんをよく知る土屋さんが、キャスティングの会議で『河本と欽ちゃんは合う気がする』と言っていたのを見て、うれしかったですね」とニッコリ。「その後それを聞いた欽ちゃんが、『それなら他に芸人を出すのはやめよう。そっちのほうが河本君が頑張るから』と言っていたのがすごく印象に残っています」と語った。
萩本流の過酷な稽古でしごかれた河本は、「僕以外の人と稽古しているので見ていたら、僕のほうを振り返りもせず『ちょっと河本君やってみてよ』っていきなり球が飛んできたり…。欽ちゃんは判断がとても早くて、ダメなものはすぐ“はい、それダメ”って言うんですよね。それでも何度もやっているうちに僕がたまにヒットを出すと、今度は“それは絶対に本番で出さないでね”と言うんです」と苦笑い。「僕が今までやってきたことが全て否定されたところからのスタートでした。欽ちゃんは稽古では毎日違うことをやるべきだと思っているんです。それで最高潮になったものを本番で出せばいいっていう考えなんですよね」と当時を振り返った。
最後に土屋は「この作品は昔すごかった欽ちゃんではなく、今も闘い続けている欽ちゃんが自身の生き方で教えてくれている映画です。それはエンドロールが終わってからの映像まで見てもらうことでよく分かると思います。ぜひ最後まで見てください」と。河本は「テレビ関係や、お笑い芸人に限らずみんなが共感できる映画になっていると思います。欽ちゃんの人生や、モノづくりに対する熱量が詰まっていると思うのでぜひパワフルな欽ちゃんを見てほしいです」と締めくくった。
『We Love Television?』
11月3日(金・祝)公開
<ストーリー>
ある日突然、土屋敏男がカメラを抱えて萩本欽一の自宅に訪れる。「視聴率30%超えの番組を作りましょう」その一言から、萩本欽一と土屋敏男の番組作りが始まる。番組に出演する演者との顔合わせ、番組構成に関わる人たちとの打ち合わせなどを精力的にこなす萩本欽一は、76歳。新しいものへの探求心、笑いへの追求心…周囲の人たちの熱量を最大限に引き出していく萩本欽一独自の手法とは?これまで誰も見たことのない萩本欽一の真の姿を追った、最初で最後のドキュメンタリー映画。
企画・構成・監督:土屋敏男
出演:萩本欽一/田中美佐子、河本準一
配給:日活
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