歌手の近藤真彦が、テレビ朝日系帯ドラマ劇場『トットちゃん!』((月)~(金)後0・30)で故・森繁久彌さんを演じることが分かった。11月24日(金)放送の第40話から登場する。
マッチが公私共に親しい黒柳徹子の半生を描いた作品で、国民的名優役に挑んだ。森繁さんは黒柳とは旧知の仲で、1976年の『徹子の部屋』第1回にもゲスト出演。劇中では近藤が黒柳役の清野菜名とそのシーンを再現し、森繁さんの名曲「知床旅情」も歌い上げる。
近藤は、1992年に『おやじのヒゲ13』(TBS系)で森繁さんと共演。当時は「ワガママなおじいちゃんという印象でした(笑)」と懐かしむ。今回演じたのは、それ以前の40代から60代にかけての森繁さん。「さまざまな映画作品やDVDを拝見し、もちろん『徹子の部屋』第1回目の映像は数えきれないぐらい繰り返して見ました」と研究を重ね、「お芝居をしていても自然体で、決して“作っていない”。その自然体が、観る人を感動させるのではないでしょうか」とあらためて尊敬。9月下旬に撮影に参加し、「最初は森繁さんの物真似をした方がよいのか、近藤真彦が演じる森繁久彌がよいのかいろいろ悩みましたが、その中間でうまく演じられた気がします」と手応えをつかんだ。
黒柳には「仕事で会うよりプライベートで会うことの方が多く、僕はしょっちゅう“リアル徹子の部屋”をやっている感じなので(笑)、あらためて報告…という雰囲気でもなく、しばらく出演のことは内緒にしていた」そうだが、あるとき伝えると「えっ!」と驚いた後、「あなたに任せたわ!」と背中を押されたという。近藤は「黒柳さんがなぜあのような女性になったか、明確に伝わってくるドラマです。黒柳さんの人のよさ、そして“天然”なところは、ご覧になっていると元気が出るのでは…! 日本中にエネルギーをもたらすような作品に仕上がっていると思います」とPRしている。