『8年越しの花嫁 奇跡の実話』のプレミアムイベントが行われ、佐藤健が登壇した。
本作は、結婚式の直前に病で意識不明になった花嫁と、彼女を8年間待ち続けた新郎を描いた実話を映画化。実在する人物を演じた佐藤は「ドキュメンタリーの映像を見させてもらったときに、衝撃を受けました。こんな人生がありえるんだと。ぜひ映画化してたくさんの方にこの物語を届けたいと思い、出演させていただきました。もちろん我々俳優は芝居をするんですけど、芝居をしているように見せない。せりふを言っているけれど、せりふを言ってるように見せないような芝居を心がけました。日常の延長線上で、現場に立てるようにしていました」とコメントした。
監督とは話し合いがされたのかを聞かれると「こういう芝居をしてくださいというような指示はなかったです。言葉なくともお互い理想としているものは共通していて、監督がもう1回って言うことは、ちょっと芝居がかって見えちゃったのかなとか、もっと自分いけるんじゃないかなとか。監督は具体的な指示はほとんどしなかったです」と監督と考えていることは同じだったという。
また、実際に尚志さん本人に会った感想を「映像で見させていただいた尚志さんのイメージと、実際お会いして感じたイメージというのは、ほとんどブレがなくて、あらためて確認できた感じでした」と語った。
意識の戻らない麻衣さんを演じたのは土屋太鳳。土屋との共演については「本当に難しい芝居を要求されていて、僕がやれって言われても到底できないだろうなと思いました。少しでも彼女が力を発揮できる環境作りをしたいと思いましたね」と。そして印象に残っているシーンとして「彼女が意識を取り戻して、記憶がないシーン」を挙げ「まだ顔の筋肉とかが完全に回復してない、上手に話せない状態なんですよ。そのしゃべれなさというのは2人で練習しました」と土屋とのエピソードも明かした。
本作の主題歌のbuck numberの「瞬き」については「なんでbuck numberの皆さんは映画の本質をここまで汲み取れるんだろうと思いました。歌詞の中で幸せの答えを“大切な人に降りかかった雨に傘を差せることだ”ってあるんです。尚志さん8年間も待ってすごいねってよく言われるんですが、そうじゃなくて8年間大切な人を支えることができた尚志さんは、幸せだったんじゃないかと僕は思っているんです。まさにそういう部分を歌っていて、びっくりです」と絶賛した。
イベント中盤では、本作のシーンの1つである、麻衣から尚志へクリスマスプレゼントでマフラーを渡すシーンにちなみ、抽選で当たった人にマフラーを巻いてあげるサプライズに、ファンからは「欲しい!」の声が続出した。
最後に佐藤は「12月16日の公開に向けて、ラストスパートの時期です。これから日本中に愛を届けるために、頑張っていきたいと考えています。いいなと思ってくださった方は、力を貸していただけたら幸いです」と呼びかけた。
『8年越しの花嫁 奇跡の実話』
12月16日(土)より、全国ロードショー
原作:中原尚志・麻衣「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」(主婦の友社)
監督:瀬々敬久
脚本:岡田惠和
配給:松竹
キャスト:佐藤健、土屋太鳳、北村一輝、浜野謙太、中村ゆり、堀部圭亮、古舘寛治、杉本哲太、薬師丸ひろ子
<STORY>
結婚を約束したカップル、尚志と麻衣。結婚式を間近に控え幸せ絶頂だったある日、原因不明の病が突然麻衣を襲い、意識不明となってしまう。いつ目が覚めるかわからない状態に、麻衣の両親からは、「もう麻衣のことは忘れてほしい」と言われるが、尚志は諦めず麻衣の側で回復を祈り続ける。長い月日の末、ようやく麻衣は目を覚ますが、さらなる試練が2人を待ち受けていた。そして2人が結婚を約束してから8年、ついに最高の奇跡が訪れる―。
©2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会