鈴木亮平が西郷隆盛役で主演を務める大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合)の新キャスト発表会見が行われ、風間俊介が大河ドラマ初出演を果たすことが分かった。
出演が決まった風間は、「初めての大河がこの『西郷どん』でよかったと日々感じています」と喜びを語り、鈴木との撮影について「亮平君は器が大きくて、皆を包み込むような空気の中でのびのびとやらせていただいています。『これが日本を変えていく力になっていくんだな』と、亮平君を見ているのか、西郷さんとして見ているのか分からないような。それが日々楽しくて幸せに思っている毎日です」と現場の様子を語った。
風間が演じる福井藩士・橋本左内は、西郷(鈴木)と深い友情を育むことになるが、「本当のことは西郷さんと左内さんに聞いてみないと分からないのですが、僕と亮平君で出す『これが2人の絆だった』ということが皆さんに伝わったらいいなと思って演じさせていただきます。ますます『西郷どん』素晴らしくなっていきます」と意気込んだ。
一橋(徳川)慶喜役で出演する松田翔太との共演については、「(松田と鈴木と)3人で並んで歩くと、三者三様といいますか、主人公がいて、力持ちの大男がいて、ちょっと頭脳派のちっちゃい者がいるみたいな(笑)。3人が並ぶと(主人公とその仲間たちみたいな)黄金比率みたいなものを感じています」と。鈴木も「全くそのとおりですね。なんか見たことあるトリオだなって、変な既視感にとらわれるような“でこぼこトリオ”で動いております」と笑った。
会見には鈴木と風間のほかに、松田、泉ピン子、秋山菜津子、斎藤嘉樹、里アンナ、石橋蓮司、町田啓太、内田有紀、玉山鉄二が登壇し、このほか、津田寛治、柄本明、高橋努、谷田歩、近藤芳正、木内みどり、大島蓉子、近藤春菜、国広富之、遠藤憲一が出演することも発表された。
新キャストを迎えた鈴木は「最近、衣装に身を包んでいると、撮影していない時も自分が鈴木亮平なのか、西郷吉之助なのか、分からなくなる瞬間がありまして、今日も皆さんのお顔を見ていると皆さんその役の人に見えてくるんです。なぜか感無量で勝手に1人で泣きそうになっている自分がいまして。『これが大河ドラマのすごさなんだ』っていうのをかみ締めています」と感無量の胸中を明かした。
風間は「過酷な撮影でだんだん皆が疲れてきた時に、一番大変であろう亮平君が皆を見ながら、“吉之助スマイル”で皆を和ませていて。今の『西郷どん』の現場にすてきな空気が流れているのは、やっぱり座長である亮平君の空気。皆さんも放送を見ていて吉之助の優しさを画面から感じていると思うんですけど、それがそのまま現場に流れているイメージです」と座長・鈴木を大絶賛した。
この“吉之助スマイル”は一同絶賛で、思わず、鈴木も「そうやって言われると本当はそんなよく出来た人間じゃないんですけど、そうなっていかないといけないような、社会的要請みたいなものを感じております(笑)」と恐縮していた。
最後に鈴木は、現在放送中の『西郷どん』に「今の吉之助は、例えていうならば薩摩の空のような青色一色なんです。これが江戸に行き、京に行き、そして島に行き、そこで皆さんとたくさん交わっていくなかで、いろんな色が交じり合っていて、1色では表現できない深い人間になっていく。そんな姿がこれから描かれます」とメッセージを送った。
大河ドラマ『西郷どん』はNHK総合で毎週日曜日、後8時から放送。