映像化困難といわれた村山由佳の傑作ラブロマンスを原作とする「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」で主演・水川あさみが衝撃の官能ドラマに挑む。
今夏よりWOWOWで連続ドラマ化される「ダブル・ファンタジー」は、直木賞作家・村山由佳が“女性の性欲” を赤裸々に描いた衝撃作。官能ラブロマンスの枠に留まらず、“女”であることに貪欲に生きる主人公の物語で、第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞と文学賞をトリプル受賞し、販売部数も累計62万部を突破して話題となった。性愛を突き詰めた内容から映像化は困難とされてきたが、WOWOWが遂に実現させる。
主人公・奈津と同様今年35歳を迎える水川あさみが数々の官能シーンにひるむこともなく、束縛から飛躍しようとする女性の感傷と覚悟のさまを繊細に体現。これまでにもドラマ・映画でさまざまな役どころに挑戦してきた水川だが、本作で今までのイメージを一新させる。男性を次々と乗り換え、欲望に正直に生きる女性を時に大胆、かつしたたかに、時に脆く演じる。
そんな本作のメガホンをとったのは「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」が記憶に新しい御法川修。惑いながらも本能に従い、欲求のままに生きる潔い女性とその人間模様を、WOWOWだからこそ可能な演出、そしてエレンガントな映像美で魅せる。
「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」は、今夏放送スタート。
https://youtu.be/fzuCgA4jKkk
<コメント>
■主演・水川あさみ
まず女というものがもろに表立った作品、今まで縁のなかったような役柄がわたしのところに来たことにまず驚きました。
欲望に正直に生きるということは自分の自由を掴み取るということ、それは孤独ということ。わたしなりに今の精一杯でさらけ出し、奈津を演じることはチャレンジでした。良い意味での不快感を味わっていただけるとうれしいです。
■原作・村山由佳
主人公・奈津は、演じるにはおそろしく厄介な役だと思います。奔放で、性的快楽への好奇心を抑えきれない女。けれど彼女は人一倍モラリストでもあり、周囲に見せる顔と本当の自分との乖離に苦しんでいる。――もしかすると同性からさえ後ろ指をさされかねないこの難役を、大きな覚悟で受けて立って下さった水川あさみさん、そして、地上波ではまず望めない大胆さと細やかさをもって、見事な人間ドラマに織り上げてくださった御法川監督に、心からの感謝と賞賛を捧げます。
■監督・御法川修
不倫報道が相次ぎ、ヒステリックなバッシングが激しさを増す昨今、「正しく生きること」に縛られた社会の圧迫を息苦しく感じている人は少なくないはずです。本作のヒロインが既婚者でありながら、次々と男を乗り換えていく姿は不謹慎なものに映るでしょう。でも、ぬるま湯のごとき思惑や秩序から解放され、本能的な欲求に突き動かされる姿は、とても人間的で生命力に満ちています。あからさまに劣情を刺激する描写は封じ、村山文学の気品を損なわない上質な官能ドラマに仕立て上げるべく、スタッフとキャストが一丸となって精魂を注ぎ込んでいます。見る人の性愛に対する琴線を震わせる、もの狂おしいドラマとなるはずです。ご期待ください。
「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」
今夏放送スタート(全5話)
毎週土曜夜10:00 ※第1話無料放送
<STORY>
35歳の人気脚本家・高遠奈津(水川あさみ)は、家事を支えてくれる夫・省吾(眞島秀和)と郊外の一軒家で暮らしているが、元テレビ局ディレクターの夫が仕事に関与することを疎ましく思い始めていた。また、恐母・紀代子(多岐川裕美)から不妊治療をすすめられることにも嫌気がさし、雑誌編集者の親友・岡島杏子(篠原ゆき子)に度々、家庭での愚痴をこぼしていた。そんな中、舞台演出家・志澤一狼太(村上弘明)から新作舞台に招待され、それを機に一夜を共にする。本能につき動かされるままに家を出たが志澤からは思わぬ放置をされてしまう。孤独を抱いた奈津の前に現れたのは、大学時代の元恋人・岩井良介(田中圭)だった。甘い時間を過ごしながらも、満たされない欲求が続くが、ひょんなことから出会った新進俳優・大林一也(栁俊太郎)からも言い寄られる。
欲望に忠実に踏み出した奈津の先にあるのは果たして幸福か、それとも孤独か―。
<STAFF&CAST>
原作:村山由佳「ダブル・ファンタジー」(文春文庫 刊)
監督:御法川修
脚本:阿相クミコ/御法川修
音楽:木戸嵩博 村田有希
出演:水川あさみ、田中圭、眞島秀和、栁俊太郎、篠原ゆき子/多岐川裕美/村上弘明
番組特設サイト:http://www.wowow.co.jp/dramaw/wf/