阪本一樹&須賀健太インタビュー「須賀さんとのセッション楽しかったです!」映画「サイモン&タダタカシ」

特集・インタビュー
2018年03月21日

男子高校生の高校最後の夏休みを描いた青春ロードムービー「サイモン&タダタカシ」でW主演を務める阪本一樹さんと須賀健太さん。事務所の先輩と後輩だという2人にお互いの印象や、演じる役柄との共通点。また撮影中のエピソードを伺いました!

知らない間に後輩ができてました(笑)(須賀)
気さくに話しかけてくださってうれしかったです!(阪本)

阪本一樹&須賀健太インタビュー◆お2人は同じ事務所の先輩と後輩ということですが、初めて会った時の印象を教えてください。

須賀:僕の出ている舞台のイベントに「今度、映画を一緒にやります」と来てくれたのが最初でした。そこで事務所に後輩ができていたのを初めて知りました(笑)。

阪本:最初は怖い方なのかなと緊張していたのですが、実際にお話しさせていただいたら今までテレビで見ていたイメージのそのままの方で安心しました。現場でも気さくに話しかけていただいてうれしかったです。

◆その後に撮影に入られたんですね。

須賀:そうですね。でも後輩と一緒だから…というのは特に考えませんでした。一樹が初めての現場だというのは聞いており、僕自身は初映画で初主演という経験がなかったのですが、彼が感じているプレッシャーは計り知れないだろうなと思ったので、お互いにうまくことサポートし合えたらいいなと考えてました。

阪本:ありがとうございます。僕はやっぱりプレッシャーでした。初映画で須賀健太さんとW主演ということで、最初はやっていけるか不安があったんですけど、稽古をしていくうちに須賀さんの演技を見て吸収したいと強く思うようになって。須賀さんの演技に助けられたところがたくさんありました。

須賀:ありがとう(照)。

◆役作りに関してもお互いに確認し合ったりしたのでしょうか。

須賀:そこは監督がビジョンをしっかり持たれていましたし、キャラクターもはっきりあったので監督と話し合って固めた感じですね。僕が演じたタダタカシはキャラクターが濃いので “自分の役を演じる”ことを一番に考えてました。

阪本:僕も同じです。監督が描いていたサイモンのビジョンに近づけられるように相談しながら演じるように努力しました。

須賀:一樹って、演じたサイモンにちょっと似てる気がする。

阪本:そうですね。どちらかというと自分はタダタカシみたいに明るい感じというよりも内気なサイモンの性格や考え方に近いので、役のイメージはしやすかったです。自分が感じたことを素直に演じる時もありました。須賀さんは?

須賀:タダタカシはかわいいと思う、真っすぐだし。最近、バカっぽい役をやらせていただくことが多くて、周りの人から「バカの役をやらせたら右に出るものはいない」って言われてます(笑)。複雑だったけど自分的に陰と陽で言ったら陽な人間だと思っていたので、キャラクターとしてはタダタカシに近い分演じやすかったです。だからこそ安っぽく映らないように大きいスクリーンで映し出された時を想像しながら、バカで真っ直ぐなタダだからこその幅を見せられるように考えた部分はありました。

阪本:勉強になります!

須賀さんとのセッション楽しかったです!(阪本)
ハーモニカとギターでアーティストデビューしちゃう?(笑)(須賀)

阪本一樹&須賀健太インタビュー◆撮影で大変だったことはありますか?

須賀:ギターですね。タダタカシは片手にずっとギターを持っていて。最初は撮影では僕が演奏する演技をして、あとで音を被せるという予定でした。でも、ふたを開けたら被せてなくて僕が弾いたんです。ギターを弾いたことなかったのでかなり練習しました! 家でも撮影の合間でも弾いて…大変でしたね。

◆サイモンもタダの隣でハーモニカ吹いていますね。阪本さんは練習されましたか?

阪本:しました! 撮影の合間には須賀さんとずっとセッションしていましたよね。

須賀:サイモンもタダタカシもずっと練習していたと思うので、そこは役に近く、リアルな感じだと思います。ただ、一樹のハーモニカがへたくそで(笑)。何とか本番で形になってよかったです。

阪本:僕、撮影後ハーモニカが欲しくなったんですけど、回収されちゃって…。

須賀:もらえるかなって期待するよね(笑)。僕もアコースティックギターが欲しいなと思ったんですけど、劇中のギターは監督の私物だったので回収されてしまいました。せっかく弾けるようになったのでギター買いたいなって思っています!

阪本:いいですね!

須賀:じゃあ、一樹もハーモニカ買って一緒にアーティストデビューしちゃう?(笑)

阪本:面白そうですね!

須賀:でもすぐ音楽性の違いとかで解散しちゃいそうだな(笑)。

◆(笑)。オープニングでも音楽に合わせて楽しそうにしているサイモンとタダの親友感がとてもすてきだなと思いました。

阪本:実はあのシーンは最終日に撮っているので、今まで撮影してきて空き時間などでお話させていただいて、須賀さんとの距離が縮まった分、サイモンとタダタカシの親友の空気が出ているんだと思います。

須賀:ミュージカルが始まったかと思うシーンですよね!(笑)映画の楽しい要素をギュッと詰め込んでいると思います。

◆サイモンとタダタカシは高校3年生ですが、高校時代にやっておけばよかったなと思うことはありますか?

須賀:もっとキャピキャピしたかった! 高校生ぐらいの男子ってヘンにカッコつけちゃったりするんです、女子と遊びたいのに。でも素直に女の子と放課後に遊びに行ったりしたかった!(笑)

阪本:放課後に遊んだりしなかったんですか?

須賀:男友達とカラオケに行ったりしてたよ。でも高校生の時は勉強に力入れてたからあまりキャピキャピしてなかったんだよね。一樹は?

阪本:僕もキャピキャピしたかったです(笑)。男友達と「キャピキャピしたい」ってよく話してたんですけど、いざ女の子と話そうと思ったら話せなくて…。

須賀:典型的だな、それ!(笑)

◆最後に作品の見どころをお願いします。

須賀:見てくださる方がどんな予想をしても、それをいい意味で裏切ってくる作品だと思います。ネタバレになるので詳しくは言えないんですが、個人的にはクライマックスが好きです。内容的にも盛り上がりますけど、一緒にやってきた一樹がお芝居を通して“サイモン”になっていく感覚みたいなものを一番近くて見ていました。そんな成長が見られるというか、最後のシーンが一番しっくりきますし、2人の関係性がしっかり出ていると思います。サイモンとタダタカシの2人で始まって、2人で終わるのも「サイモン&タダタカシ」っぽしね。

阪本:僕は、タダタカシにサイモンが気持ちをちゃんと伝えるシーンがお気に入り。いつもふざけているタダタカシだけど、親友のサイモンの気持ちをしっかり受け止めて返事をしてくれる表情ややりとりが心に残っています。ぜひ、見ていただけるとうれしいです!

須賀:あと気負わずに劇中の2人に身を任せて見てもらえるのが一番ベストな楽しみ方だよね。気楽に見てください!

阪本:はい!

 

■PROFILE

●さかもと・いつき…1998年5月6日生まれ。兵庫県出身。A型。「第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてフォトジェニック賞を受賞し、本作で俳優デビュー。映画「YOU達HAPPY映画祭 ひまわり」(2018年夏)の公開が控えている。

●すが・けんた…1994年10月19日生まれ。東京都出身。A型。主な出演作は、ドラマ『人にやさしく』、『喰いタン』、『隣の家族は青く見える』、映画「ALWAYS三丁目の夕日」、「ちょっとまて野球部!!」など。ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!“はじまりの巨人”」が4月28日(土)東京・日本青年館より上演スタート。

 

■映画情報

「サイモン&タダタカシ」「サイモン&タダタカシ」
3月24日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開

<スタッフ&キャスト>
監督・脚本・編集:小田学
出演:阪本一樹、須賀健太、間宮夕貴、井之脇海、田中日奈子、山本圭祐、大島蓉子、菅原大吉ほか

<ストーリー>
工業高校3年生のサイモン(阪本)とタダ(須賀)。卒業後は大学に進学するサイモンと、実家の工場を継ぐ親友のタダ。男だらけの生活に焦ったタダは、サイモンと共に“運命の女”を探す旅に出る。ギターを片手に全力で突き進むタダに対し、秘めた思いを伝えられないサイモン。夜空に流れ星が降った日、それぞれの思いを抱えた旅は予測できない結末へと進みだす。

©2017PFFパートナーズ(ぴあ ホリプロ 日活)
 
●photo/関根和弘 text/宮西由加

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