内野聖陽主演で伊集院静原作「琥珀の夢」ドラマ化 サントリー創業者の生涯描く

ドラマ
2018年04月06日

内野聖陽 ベストセラー作家・伊集院静の企業小説「琥珀の夢 小説 鳥井信治郎」が、内野聖陽主演でドラマ化されることが決定。2018年秋にテレビ東京系のスペシャルドラマ『琥珀の夢』として放送される。

 本作は、“やってみなはれ”の精神で激動の明治・大正・昭和を駆け抜け、日本初の国産ウイスキー造りに命を捧げた男の人生を描いた傑作ヒューマンドラマ。原作は伊集院静の長編小説「琥珀の夢 小説 鳥井信治郎」で、日本の洋酒文化を切り拓いたサントリー創業者・鳥井信治郎の人生を描いている。ドラマでは、鳥井をモデルにしながら、1人の人間が新たな価値観を創造するという大きな夢を抱き、それを成し遂げるまでの物語を仮名で構成するフィクションとして描く。

 主演を務めるのは、6年ぶりにテレビ東京のドラマに出演する内野聖陽。圧倒的な行動力と生まれ持った愛嬌を生かして日本初の国産ウイスキー造りに心血を注ぎ、やがて日本一の洋酒メーカー「暁屋洋酒店」の創業者となる主人公・鳴江萬治郎を人間味たっぷりに演じる。

 内野は「現代の情報過多の中で、感覚を麻痺させてしまっている人間ではなく、常にみずみずしい感性で目の前にあるものに感動する純粋な魂、家族や友の愛に支えられ、師匠の厳しさに育まれ、時代の波にもみくちゃになりながら、それでも夢を見る勇気を失わない男がいました。たんこぶや傷だらけになりながらも、歩む姿にとても共感し、関西言葉という壁を乗り越えても、ぜひ挑戦したい役だと思いました」をオファーを受けた際の感想を。

 さらに「あまのじゃく、新しいもの好きのミーハー性、自由奔放などと社会から受け止められることもあるかもしれませんが、この主人公は、その人間性ゆえにこそ、僕たちの大好きな琥珀色の飲み物を作り出せたんだと思います。この人物を“奇跡の天才発明家”ではなく、親近感のある人物として造形できたらなと思っています。そして、ドラマを見た皆さんにも『やってみなはれ』の言葉が届くといいな、なんて思ってます。とにかく面白くて、ためになって、元気でイキのいい作品にしたいです」と意気込みを語った。

 原作者の伊集院は「ドラマ化の話、そして内野聖陽さんが主人公を演じるとの話を聞いて、私も楽しみにしています。皆さんがドラマをご覧になって、『ああ面白い人物が明治の時代にいたんだな』と思って、一杯飲んでいただければと思います」とコメントしている。

スペシャルドラマ『琥珀の夢』
テレビ東京系、BSジャパンで2018年秋放送予定

<あらすじ>
明治12年。大阪船場・釣鐘町の一角で、米穀問屋「鳴江商店」を営む父・義兵衛と母・ちよの次男として生まれた鳴江萬治郎(内野聖陽)。13歳で薬種商を営む「小南理助商店」の丁稚奉公に出た萬治郎は、そこで洋酒と出会い、店主の理助とともに葡萄酒の開発に関わることに。数年後。20歳になった萬治郎は洋酒の商いを始めようと思い立ち、兄・千恵蔵から贈られた軍資金100円(現在の価値で100万円)を手に神戸へ向かう。ふと、港に停泊する豪華で巨大な客船に目を止めた萬治郎。自分が商いをどう進めるべきか。それを探すためには、ハイカラが集まるこの船に乗らなければならない-そう直感した彼は、思わず客船に乗り込む。そしてここでの出来事が、萬治郎の人生を大きく変えることに…。

原作:伊集院静
脚本:森下直
監督:松田秀知
主演:内野聖陽

公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/kohakunoyume/

©テレビ東京

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