竹中直人×生瀬勝久のタッグ“竹生企画”第3弾『火星の二人』が4月10日、日比谷・シアタークリエで開幕。これに先立ち、竹中、生瀬、上白石萌音が会見を行った。
この作品は、生瀬勝久が、憧れの俳優・竹中直人に声をかけ、2人の企画として立ち上がった演劇シリーズ“竹生企画”の第3弾。ヒロインの上白石萌音をはじめ、高橋ひとみ、前野朋哉、池岡亮介が出演し、倉持裕が作・演出を手掛ける。
会見で竹中は「まず、(この竹生企画を)続けてこられたことがすごいなと思っています。そしてまたこの作品が終わっても、3回で終わらせたくない、また次もできたら、そういう思いが自分の中にあることが良いことだなと思っています。生瀬さんは、僕とは全く違うタイプの俳優さんだと思いますが、素晴らしい、エネルギーの塊のような俳優さんで、僕も負けそうになりつつ、一緒に創れている感じが本当に面白いです。今回の作品で、新たな倉持裕の世界を感じました」と語った。
生瀬は「僕は竹中さんに憧れてこの世界に入ってきた人間なので、2011年この竹生企画が実現できてから、今でもまだ照れくさいところがあるのですが、舞台では同じ板の上で楽しく過ごせる時間がありますので、とても至福の時間です。今回の作品は、初めて観る方にとっては、難しい芝居ではなく、サスペンスのあるコメディと考えて頂けたらと思います。第一弾、第二弾をご覧になった方も、新しい倉持ワールドができたと思いますので、楽しみにいらして頂けたらと思います」と。
上白石は「前回の竹生企画『ブロッケンの妖怪』を観劇に行き、第三弾はどんな作品なんだろう、絶対観に行こう、と思っていたら、まさか自分が出ることになるとは思っていませんでした。倉持裕さんの作品が大好きですし、竹中さんとも初主演の映画でご一緒して舞台も一緒にやろうね、と言って頂いていたので、(今回の出演は)本当にうれしかったです。共演者の方々のエネルギーやお芝居を観て、こんなにお芝居って深いんだとあらためて感じました。スポーツ選手が競技をしているととても簡単に見える瞬間がありますが、それと同じように、稽古場では共演の皆さんが、すごく自然に演じられるので、私もすぐできるものだと思ったら全然できなくて、ああ何が違うんだろう、と思いながら、毎日落ち込んで帰っていました。本当に楽しくて学ぶことが多すぎて、あふれてしまいそうな稽古場でしたが、きっと公演中もそういった気持ちが続いていくんだろうなと思っています」と語った。
『火星の二人』は、日比谷・シアタークリエを皮切りに、全国15か所を巡演するツアーを行う。
『火星の二人』
作・演出:倉持裕
出演:竹中直人 生瀬勝久 上白石萌音 池岡亮介 前野朋哉 高橋ひとみ
<東京公演>
4月10日(火)~25日(水) シアタークリエ
<全国公演>
大阪、愛知、富山、石川、長野、宮城、岩手、栃木、新潟、香川、広島、鹿児島、長崎、福岡にて公演予定
企画・製作:東宝・キューブ
公演に関するお問い合わせ
キューブ 03-5485-2252(平日12:00~18:00)
オフィシャルサイト:https://kaseinofutari.amebaownd.com
撮影:桜井隆幸