アミューズが主催する音楽フェス「Amuse Fes in MAKUHARI 2018 -雨男晴女-」が行われ、ポルノグラフィティ、Perfume、FLOW、WEAVER、高橋優、藤原さくらに加え、Rihwa、辻村有記、そしてフレデリック、エドガー・サリヴァンといったアーティストが登場した。さらにアミューズスペシャルバンドとして、BEGINから島袋優、上地等、flumpoolから阪井一生、小倉誠司、FLOWからGOT’S、WEAVERから杉本雄治が参加。当日までシークレットとなっていたサンプラザ中野くんも加わり、ベテランから若手まで、音楽ジャンルもさまざまなアーティストたちが競演を果たした。
今年は【晴チーム】と【雨チーム】に分かれてのチーム対抗戦の要素もあり、勝敗は観客に委ねられるという熱い展開が繰り広げられた。そんな今年の目玉は、“アミューズスペシャルバンド”。
アミューズスペシャルバンドには、BEGINから島袋優、上地等、flumpoolから阪井一生、小倉誠司、FLOWからGOT’S、WEAVERから杉本雄治が参加。バンドメンバーの呼び声で、サプライズゲストとなるサンプラザ中野くんがステージに現れると、会場からは割れんばかりの歓声が。「発売から30年!ありがとう!『Runner』!」のかけ声でFLOWのKOHSHI、KEIGOを引き連れて熱唱。KOHSHI、KEIGOは場内を走り回る熱いパフォーマンスを見せ会場のボルテージはMAXに。「次のゲストボーカルはこの方!」とflumpool・阪井一生が呼び込むと、ポルノグラフィティ・岡野昭仁が登場。「flumpoolの隆太が良くなって、またステージに戻ってきてくれることを願って歌います」とflumpoolの『星に願いを』を歌いあげ、先輩後輩の絆に会場中が感動に包まれた。
フェスの後半戦に登場した晴チームの藤原さくらは、『500マイル』、最新アルバムにも収録される『Sunny Day』をスモーキーヴォイスで歌い上げた。MCでは「アミューズフェスに参加させてもらって2年目になるかな?ずっと続けばいいなと思いながら歌ってます。大先輩に囲まれてうれしいです!」と去年に引き続きアミューズフェスに参加した喜びを語った。最後に「(アミューズスペシャルバンドで歌唱した「勝手にシンドバット」に引き続き、)もう一人、大先輩の曲をやらせていただきます」との言葉と共に、自身の出演したドラマの主題歌『Soup』で締めくくった。
その後、雨チームのフレデリックに続いて登場した高橋優は、『明日はきっといい日になる』を晴れやかに歌い、晴れチームらしく会場を笑顔で包んだ。MCでは「一番後ろのあなたにまで届くように精一杯歌います!」と意気込むと、「みなさんの声を全部ステージに届けてください!次の曲は一人だけど絶対一人じゃない、くじけてしまうときもあるけど、一緒に前に進んでいこうという願いをこめて」とライブで初披露となる『プライド』を熱く歌い上げた。
雨チームのトリを務めるのはポルノグラフィティ。「雨男代表でございます。でも僕自身は“軽(かる)”晴れ男の岡野昭仁、そして彼が“大”雨男新藤晴一です!」とあいさつすると、『電光石火』『THE DAY』『空想科学少年』まで息つく間もないほど圧巻のステージを魅せた。さらに雨の情景を歌った『サボテン』や今回のテーマに合わせて選曲された『天気職人』を披露すると、ラストは「皆さんを嵐のなかに巻き込みたいと思います」のかけ声と共に『アゲハ蝶』で会場を最高潮に盛り上げ、雨チームに勝利を呼び込んだ。
晴チームのラストを飾るのは、自他共に認める晴れ女のPerfume。あ~ちゃんが「ポルノさんが先に出て、なぜか私たちが最後を飾るのと」と大トリを担うことに恐縮しつつも『ポリリズム』『TOKYO GIRL』で雨チームに傾いたオーディエンスの心を一気に晴れチームへ傾けた。Perfumeライブではお馴染みの「P.T.A.」のコーナーでは、コール&レスポンスで会場を盛り上げ、続く『Party Maker』、『チョコレイト・ディスコ』、最新曲『無限未来』を披露し、イベントのフィナーレを彩った。
最後に晴チーム、雨チームがステージに勢ぞろいすると、どちらのチームのパフォーマンスが良かったかの勝敗をオーディエンスに委ね、今回は晴れチームが勝利となった。負けた雨チームは、罰ゲームとして新日本プロレス・真壁刀義扮する雷様からのビリビリサンダーを受けると、あまりの衝撃にアーティスト全員がひっくり返った。雨チーム代表の岡野が「みんな手首大丈夫か?」と雨チームらしくじっとり落ち込むと、晴れチームからも客席からも大きな笑いに包まれた。そしてラストはチームの垣根を越えて「Amuse Fes」のテーマ曲「それを強さと呼びたい」の合唱で終幕した。
フェスの休憩中に行われた囲み取材にはスペシャルバンドのメンバーと、そのゲストボーカルが登場。まずは当日まで明かされていなかったボーカルゲストとして出演した、サンプラザ中野くんに感想を聞くと「年がちょっと上なので、今まで呼んでいただけてなかった」と自虐ネタで笑いをとりつつ、「『Runer』がリリース30周年で特別に呼んでいただいた。ありがとう。FLOWが走ってくれたのでお客さんもすごく盛り上がってくれてよかったです」と共演した後輩をねぎらった。この言葉を受けてFLOWのKEIGOは「ランナーという曲なので、僕らは走りに徹しました。青春時代に聞いていた曲をご本人と歌えてよかったです!」と共演した喜びを語った。
続いてflumpoolの『星に願いを』をカバーした岡野昭仁は「とても緊張しました。スペシャルバンドがいて、flumpoolの曲を歌うということで、僕でいいのかなみたいな。隆太の代わりで出たんですが、緊張していてあんまり覚えていません」と緊張したステージだったことを明かし、さらに「自分のステージとどっちが緊張する?」という質問には「断然こっちです!」と即答して出演者たちの笑いを誘った。
『海の声』でBEGINの二人と共演した高橋は「大好きな曲をご本人と歌えてうれしかったです、気持ちよかったです!」と語りつつも、「比嘉栄昇ですって言ったのがあんまりうけなかった」と反省する場面も。今回のステージは本人の衣装とプレゼントしてもらったギターで臨んだそうで、「BEGINの格好を身に纏って出たので、あとは自分らしく歌うことに徹しました」と感想を述べました。自身が手掛けた『海の声』を後輩の高橋が歌ったことについて島袋は、「アミューズ愛を感じた。ただの会社じゃなくて、音楽で関わってる感じがしました」と音楽で繋がる絆を語った。
女性ボーカルたちが先輩、後輩、グループの垣根を越えて歌った『勝手にシンドバット』について、のっちが「普段は私たち3人で歌ってるんですけど、今日はそれぞれ違う子といろんな組み合わせで歌って楽しかったです。ちなみにこれは誰が振り分けしたの?」と尋ねると、「スペシャルバンドならではの組み合わせで歌って欲しいと思って」とWEAVERの杉本雄治が声質を考えて組み合わせを考えたとのこと。
生まれる前にリリースされた、楽曲を歌った感想について尋ねられたかしゆかは、「お母さんやお父さんの世代からずっと人気で、どの世代でも知っている曲を歌っているのが事務所の先輩で。その曲をここで歌うことが出来たのは貴重な体験でした」と語った。同じ質問に藤原さくらが「みんなすごく腰つきが…いい腰つきだったので、合せようと必死でした」と答えると、一同大爆笑。本番ぎりぎりになって急遽取り入れた振付だったそうで、あ~ちゃんが「女子トイレで練習しました!」と裏事情を告白した。自分の出番が終わってからの出演となったRihwaは、「緊張しましたが、スペシャルバンドはただ楽しもうという気持ちで挑みました。あ~ちゃんと同じパートで顔見合わせながら歌ったのですが、本当にかわいくて、私が独り占めしちゃって、“お客さんごめんね”っていう気持ちでした」と楽しいステージだったことを明かした。
なお、フェスの最後に全員で歌った「それを強さと呼びたい~2018ver.~」のライブ収録音源は、配信リリースされる予定。