V6・井ノ原快彦主演のテレビ朝日系連続ドラマ『特捜9』((水)後9・00)がクランクアップを迎えた。
特別捜査班の主任・浅輪直樹役の井ノ原は、同班の班長・宗方朔太郎役の寺尾聰と共に撮影を終えた。寺尾とがっちりハグを交わすと、井ノ原は「この3か月、主役ってどういうものなのだろうと、自分に問いかける日々でした。でも“おまえが主役だからオレは出るんだ”と寺尾さんに言っていただけたことが、何よりも僕の宝物、そして力になりました」と、涙で声を震わせながら感謝。
そんな井ノ原を、寺尾は「今、ハッキリ分かるのは井ノ原快彦が主役として、“太さ”を見せてくれるようになったこと。これからの井ノ原快彦がとても楽しみです!」と手放しで称えた。
2人に先立ち、特別捜査班のメンバーである小宮山志保役の羽田美智子、青柳靖役の吹越満、村瀬健吾役の津田寛治、矢沢英明役の田口浩正、新藤亮役の山田裕貴、そして監察医の早瀬川真澄役の原沙知絵も撮影が終了。山田は「このドラマに参加させていただいたことは自分にとって、ものすごいご褒美だなと思いながら日々、演じさせていただきました。もし続きがありましたら、どうか新藤をクビにしないでください!」と涙し、井ノ原からティッシュを差し出された。
山田の涙につられたのか、吹越まで「今、ものすごく寂しい気持ちです…」とサングラスの奥で目頭を熱くすると、羽田は「…まさか…やめて!!」ともらい泣き。『警視庁捜査一課9係』から続くメンバーの絆は強く、羽田は「12年間でここまで成長を遂げたイノッチの姿はまぶしくて美しくて、頼もしかった!本当にいとおしいチームだなと実感しています」としみじみ語った。
新人鑑識課員の佐久間朗を演じたジャニーズJr.の宮近海斗も、一同よりひと足早く撮影が終了。ジャニーズ事務所の先輩である井ノ原から「今日で最後です!ありがとう!」と花束を贈られた。
宮近は「最初はとても緊張したのですが、毎回、現場に来るのが楽しみでした。自分自身、もっともっと成長して、次に皆さんとお会いするときは、“朗くん”じゃなくて“朗さん”になれるよう頑張りたいと思います!」とあいさつ。羽田から「それは、本物の“あきら”さん(=寺尾聰)がいらっしゃるから、なかなか難しいかもね(笑)」とツッコまれながらも、その寺尾と並んで記念撮影し、大感激していた。
最終第10話は6月13日に15分拡大版で放送される。
<井ノ原快彦(浅輪直樹 役)コメント>
第1話、この警視総監室のセットで、特捜班に任命されたことを思い出します。スタート時のことを考えると、昨日のことのようにも1年ぐらい前のことのようにも思えて、この3カ月で本当にいろいろなことがあったなと感じています。
主役ってどういうものなのだろうと、自分に問いかける日々でした。でも「お前が主役だからオレは出るんだ」と寺尾さんに言っていただけたことが何よりも僕の宝物、そして力になりました。そのおかげで、皆さんに愛される作品になったのではないかと思っています。もし寺尾さんに出会っていなかったらと考えると、本当にゾッとします。これから先、自分の50代を考えたとき、寺尾さんと出会えたことが僕の財産になりました。
スタッフ、キャストの皆さんには感謝の気持ちしかありません! 本当にありがとうございました。
<羽田美智子(小宮山志保 役)コメント>
今年、イノッチ(=井ノ原快彦)を主演に迎えて新たにスタートしましたが、12年間でここまで成長を遂げたイノッチの姿はまぶしくて美しくて、頼もしくて…。私たち年上メンバーもイノッチに引っ張られるようにして進んできました。なにより素晴らしい反響が続いてきたことこそ、イノッチが背負ってきたものの結果だと思っています。改めて、本当に愛おしいチームだなと実感しています。
今回は、山ちゃん(=山田裕貴)と寺尾さんが加わってくださって、お2人とも10年以上前から一緒にやって来たかのように自然にいてくださいました。私たちは13年目にして、かわいい後輩と頼りになる大先輩を得たと思います。寺尾さん、私たちにアイデアや栄養をくださってありがとうございました! 山ちゃん、新しい風を吹き込んでくれて、そして私たち全員を“親”にしてくれてありがとう。
イノッチ、主演お疲れさまでした。頼りになる兄さんたち、サッチー(=原沙知絵)また一緒にやりたいですね。本当に皆さんお疲れさまでした!
<吹越満(青柳靖 役)コメント>
今、ものすごく寂しい気持ちです。明日からそれぞれがどこか別の場所に行って、また来年、『特捜9』という、帰るべき場所があればいいなと思っています。山田くんも寺尾さんも何年もずっと一緒にやってきたように思えて、僕も一緒に芝居することができてうれしかったです。本当にありがとうございました。
<津田寛治(村瀬健吾 役)コメント>
このシーズンは寺尾さんと山ちゃんの2人が入ってくれましたが、寺尾さんが息を切らしながら「昔、黒澤組はこうだったよ」と刀の抜き方からいろいろ実演して僕らに見せてくださって、若い人に伝えようとしている姿に感動しました。その中に僕らも入っているわけですが、それを山ちゃんが一生懸命受けて、どんどん成長していく姿を見ることができました。
寺尾さんから日本映画の歴史を学んで、山ちゃんから日本映画の未来を教えてもらって…こんなに幸せな現場はありませんでした。本当にありがとうございました。
<田口浩正(矢沢英明 役)コメント>
山ちゃんのあとの挨拶は…ちょっと…(と涙ぐむマネをして…)、ごめんなさい、ウソ泣きでした(笑)! 今年は『特捜9』という新しい形で入り、最初は皆で脚本のことなどいろいろ話し合うところからはじまって、最後まで撮り終えることができ、感謝しています。本当にお疲れ様でした。
<山田裕貴(新藤亮 役)コメント>
スタッフの皆さん、そして井ノ原さんはじめキャストの皆さん、支えてくださってありがとうございました。俳優としてこのドラマに参加させていただいたことは自分にとってものすごいご褒美だなと思いながら、日々、演じさせていただきました。どうか、新藤をクビにしないでください! 続きがありましたら、またやらせてください! “新藤亮”を作ってくれたのは僕だけではなく、ここにいる皆さんだと思っています。本当にありがとうございました。
<原沙知絵(早瀬川真澄 役)コメント>
『特捜9』がスタートする前から、それぞれの部署の皆さんがいろいろと練りながら作品を作っていく姿を拝見していました。反響もよく、皆さんといい雰囲気で終わることができて、本当によかったなと感激しています。本当にありがとうございました!
<寺尾聰(宗方朔太郎 役)コメント>
10年以上かけてチームを作ってきた中に入るのは、初めての体験でした。それも普通の仲間ではなく、完璧に出来上がっている仲間の中に入っていくのは、なかなか難しかったですね。しかも皆、いいヤツばかりでとてもやさしくしてくれるんです。でもやさしくされると逆にそれがプレッシャーになって、戸惑いをひきずったまま後半まできてしまい、最終回の撮影でようやく打ち解けてきたかなという実感を持ったところです。皆さんと少しずつ溶け合う中でいいものができたな、といわれたらうれしいですね。そしてまた、この作品の“延長戦”があるのなら、首を長くして待ちたいと思っています。
今、ハッキリわかるのは井ノ原快彦が主役として、“太さ”を見せてくれるようになったこと。もう安心です。これからの井ノ原快彦がとても楽しみです!
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