映画「ルームロンダリング」公開記念・女性限定トークイベントが行われ、主演の池田エライザが登壇した。
映画の脚本を読んだ時の感想を聞かれた池田は「すごくハートフルで、いろんな角度から人をそっと支えてくれる作品だと感じました」と。また“人間のほうが怖いもん、嘘つくし”という御子のせりふを挙げ、「きっと、みんなが心の奥底にしまっているような言葉だなと思った。御子ちゃんはそんなつもりじゃなくても、御子ちゃんの言葉によって、誰かが浄化されていくこともあるのかもなって」と語った。
片桐健滋監督が大ヒット映画「アメリ」を意識したことを明かしているように、登場人物の衣装や御子が住む部屋の小道具などの細部への作りこみも見どころの本作。衣装合わせでは、自身のイメージとぴったりの洋服が準備されていたそうで「衣装部の方が『アメリ』をイメージして、ワンピースやシャツを赤色や深緑色に染めてくれていたんです!その衣装を見た瞬間、私も含めて現場全員の御子ちゃん像が固まりましたね」と振り返った。
髪形についてもこだわったそうで「御子ちゃんには自分で(髪の毛を)切っててほしいなって思ってて。クランクインまではわがままを言って黒髪にストレートにして、前髪もわざとふぞろいなパッツンにしたんです!」と役作りの秘話も明かした。
人付き合いが苦手で“人生こじらせ真っ最中”の主人公・御子と自身の共通点を聞かれると、御子と同様に絵を描くことや読書が趣味であることを明かし「自分と近い部分が多いんですよ。だから、今まで演じたどの役よりも御子ちゃんという役柄に寄り添うことができましたね」と。さらに、一人暮らしの自宅では、部屋の隅で読書をするため、家族が訪ねてきた際には、まず部屋のどこにいるか確認作業から始まるという驚きのエピソードも披露した。また、小鳥を飼っており、時にゲージから出して部屋に放しているそうで「文字に起こすとメルヘンな感じになるかもしれないけど、実際はもっと地味です」と会場を笑わせた。
最後に池田は「置き去りにして、こじらせて、心の底に沈んでしまった素敵な部分をすくい上げてくれるような映画。どんな理由でもいいので、劇場で観て、自分を“浄化”してほしいなって思います」と呼びかけた。
映画「ルームロンダリング」
7月7日(土)より新宿武蔵野館、渋谷HUMAXシネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
出演:池田エライザ、渋川清彦、健太郎、光宗薫/オダギリジョー
監督:片桐健滋
脚本:片桐健滋・梅本竜矢
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
配給:ファントム・フィルム
公式サイト:roomlaundering.com
©2018「ルームロンダリング」製作委員会