綾野剛が主演を務めるテレビ朝日系木曜ドラマ『ハゲタカ』((木)後9・00)の第6話が、8月23日に放送される。
作家・真山仁の同名小説シリーズが原作。外資ファンド代表・鷲津政彦(綾野)が「ハゲタカ」とバッシングされながらも、日本の名門企業へ次々と買収を仕掛けて再生させる物語。第4話からの第2部には、鷲津の敵としてPCメーカー「ファインTD」の社長・滝本誠一郎(高嶋政伸)が登場。大手総合電機メーカー「あけぼの」をめぐり、壮絶な買収合戦を繰り広げている。
前回の第5話では、「あけぼの」と「ファインTD」の統合が浮上。これを阻止するべく、鷲津が「あけぼの」にTOB(株式公開買い付け)を行うことを大々的に発表し、同社の経営陣や滝本を激しく非難する姿が描かれた。
第2部のクライマックスとなる第6話では、滝本が大金をチラつかせて鷲津をけん制。土下座、泣き落とし、恫喝と、手を変え品を変え「あけぼの」から手を引かせようとする。変幻自在に怪演する高嶋と、それに強気に応戦する綾野の息詰まる芝居合戦は見ものだ。
このシーンについて、高嶋は「今回『ハゲタカ』を撮ったシーンの中で一番楽しかったです。撮影場所の関係上、終了の時間が迫っている、という極限のシチュエーションも良かったかもしれないですね(笑)」と回想。同シーンでは、滝本が鷲津に一万円を投げつけながら「プシャー!プシャー!」と“効果音”を口にするのだが、これは高嶋のアドリブ。「僕の口から出た謎の効果音は、滝本の“人をバカにしたような態度”が垣間見える場面でした」と振り返った。
高嶋は綾野からも大いに刺激を受けたようで、「綾野さんとのお芝居は、本当に楽しかったですし、ワクワクしました。自分の芝居の練習に加え、綾野さんがどういう芝居で来るかも予測。それに対してどのように返しをするか、を考えることすらも滝本の役作りになりました」と話し、「お芝居の中でのアドリブって、本当に役が染み付いていないと出ないものだと思うんです。そういう意味でも、『ハゲタカ』は綾野さんに驚かされてばかりの撮影でした」と絶賛した。
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