“2万人の鼓動TOURS ミュージカル「赤毛のアン」”東京公演が8月27日にメルパルク東京で開催された。
エステー株式会社が一人でも多くの方にミュージカルの楽しさや素晴らしさを伝えていきたいという思いから、1998年より開催しているオリジナルミュージカルも今年で21年目。「赤毛のアン」は16年連続16回目の開催となり、主人公のアン・シャーリー役は2年連続で美山加恋、親友のダイアナ・バリー役は4年連続でさくらまやが演じた。
当日は、3月に行われた関東ブロックオーディションで選出された7歳から23歳までの13名の市民が、主人公アン・シャーリー役の美山らプロの役者たちと共演。1,282名が来場した。
2年目の主演を務めた美山は「去年と同じ台本、同じナンバー、同じセリフなんですけど、自分がひとつ歳をとったからか、去年と同じキャストさんもいらっしゃるのですが、やっぱり舞台って生ものだからちょっとずつ変わっていくんだなということを感じます。どんどん進化していかないといけないという責任もあります」と語った。
ミュージカルでの演技については「ドラマだと歌わないので、歌の部分、歌にはいる時がミュージカルは難しいと思います。お芝居の気持ちのまま歌うのがミュージカルなので、美しく聞かせるためには、音だったり長さだったり音符を意識しないといけないので、気遣うところがドラマとは全然違うなと思います」と。
4回目の出演となるさくらは「本当にダンスが苦手で、毎年皆さんに何かしらの迷惑をかけてきていたので、今年こそは完璧に踊って恩返しをしようと思って、今頑張っています。私はかなりの人見知りなんです。なので、最近やっと皆さんとフレンドリーに話せるようになってきて、そういう面では演技もやりやすくなりました」と語った。
各地方での子供たちとの共演と自身の子供時代について聞かれた美山は「地方によってその都市らしい無邪気な子やしっかりしている子などさまざまで、毎年見ていてそれがすごく楽しいです。私が子供だったときは映像の仕事ばかりで、舞台で人前に立つことがあまりなかったので、今共演している子供たちのほうがしっかりしているように感じます。私の子供時代は劇団にいたので、レッスンとかもしていましたが、それよりも現場で共演の大人の人たちと遊ぶことの方が楽しかったです」と子役時代のエピソードを披露した。
一方、先月20歳を迎えたばかりのさくらは「抱きついてきてくれたりする子もいて本当にかわいくて。それに加えてダンスがすごくうまくて。私負けてる!と思う部分がよくあって勉強になります。見習おうと思います。子供時代はどうだった?と聞かれて、自分がまだ子供時代にいる気持ちがして…ちょっと大人にならなくちゃと思いました」と笑った。