俳優たちが昔話を一人芝居で演じる『おはなしのくに』(Eテレ)が10月1日(月)より放送される。
平成2年度から放送されてきた幼稚園・保育所、小学校低学年向け国語番組『おはなしのくに』。近年、「定番の昔話を知らない」「読んだことがない」という子供が増えているという学校現場での声に応え、これまでに放送した「ももたろう」「うらしまたろう」「きんたろう」などに続いて、今年は「かぐやひめ」「三まいのおふだ」「ぶんぶくちゃがま」を3作続けて放送する。
10月1日(月)は、「かぐやひめ」を放送。早見あかりが美しくもはかない、かぐや姫をしっとりと演じる。さらに、おじいさん、おばあさん、姫に求婚する5人の若者の演じ分けも。月へ戻る幻想的なシーンと、早見演じるかぐや姫の切ない表情が見どころになっている。
10月15日(月)は、「三まいのおふだ」を放送。友近がかわいい小僧、ひょうひょうとした和尚、小僧に襲いかかるやまんばをコミカルに演じる。三枚のお札による大河や業火のシーンに注目だ。
10月22日(月)は、「ぶんぶくちゃがま」を放送。塚地武雅がぶんぶくちゃがまの物語をコミカルに温かく演じる。見どころは、茶釜を背負ったぶんぶくに扮した塚地が、古道具屋さんとぶんぶくの一人二役を演じるシーンや、ぶんぶくちゃがまの綱渡りシーン。
<出演者コメント>
■早見あかり(「かぐやひめ」に出演)
見た人たちに、想像の余地を残して、”その先”を考えてもらえるような、とてもシンプルな番組に仕上がっていると思います。余計な飾りが無い分、私の存在や、言葉や、動きで、世界観やキャラクターを表現できるよう精いっぱい頑張ったつもりです。ぜひご覧ください。
■友近(「三まいのおふだ」に出演)
普段のコントではリアリティを大切に演じているのですが、今回は思い切りデフォルメして、声のトーン・スピードを意識して演じ分けました。襲いかかるやまんばから、和尚さんが機転を利かせて退治するラストまで、怖いモノを、怖いモノとして、しっかり見てくれたらうれしいです。
■塚地武雅(「ぶんぶくちゃがま」に出演)
子供の頃から印象に残っている作品なので、いろんな役を楽しく演じることができました。「モノ」に命が宿っているというのは、とても面白いことで、「モノ」に愛情を注げる生き物が人間じゃないのかな、と思います。番組を通してそんなことを感じてもらえたらありがたいです。
『おはなしのくに』
Eテレ
毎週月曜 前9・00~9・10
番組HP:http://www.nhk.or.jp/kokugo/ohanashi/
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