矢口史靖監督初のミュージカルコメディ『ダンスウィズミー』の追加キャストが解禁され、クランクアップコメントが到着した。
本作は、矢口監督の10本目にして自身初のミュージカルコメディ。催眠術である日突然、音楽を聴くといつでもどこでも歌わずに踊らずにいられないカラダになってしまう主人公・鈴木静香を演じるのは三吉彩花。オーディションにより約500人の応募者の中から選ばれ、ミュージカルシーンすべての歌とダンスを吹き替えなしで演じ切った。
本作は、7月24日にクランクインし、オールロケで東京、千葉、埼玉、新潟、函館などで撮影。10月4日にクランクアップした。これに合わせ、新たに5名の追加キャストが解禁された。
追加キャストは、催眠術師のサクラとして舞台上で催眠術に掛かったフリをする斎藤千絵役に、やしろ優。静香と千絵が新潟で偶然出会う謎のストリートミュージシャン・山本洋子役に、本作で女優デビューを飾るchay。静香と同じ総合商社で働き、女性の憧れの存在である先輩エリート社員・村上涼介役に、三浦貴大。マーチン上田の捜索をする興信所の調査員・渡辺義雄役に、ムロツヨシ。そして静香に「音楽を聴くと、歌わずに、踊らずにはいられない」催眠術をかける催眠術師・マーチン上田役を宝田明が演じる。宝田がスクリーンで歌い踊るのは54年ぶりとなる。
クランクアップを迎え、矢口監督から花束を受け取った三吉は「歌とダンスとお芝居の3つをこなす事が大変でしたけど、すごく充実した時間を過ごし、成長させてもらいました。矢口組の現場は誰も怒る人がいなかったですし、楽しい雰囲気で、それは矢口監督の優しい人柄かと思います。携わることができて本当によかったです」と楽しかった撮影を振り返った。
やしろ優は「撮影は本当に本当に楽しかったです。今まで気づかなかった自分の力を監督が引き出してくださいました。『ダンスウィズミー』を見てくださった方は、新しい自分が見つかるかもしれません!ほんとにみーんなに見てほしいです!!」と。
chayは「監督はとても穏やかな方で、でも的確なひと言で誘導してくださり楽しく演じることが出来ました!三吉さんとやしろさんとは、初日から仲良くなることができて、ご飯に行ったり、一緒に遊びに行ったり、大切な仲間ができました」と語った。
<追加キャスト・コメント>
■斎藤千絵役/やしろ優(31)
「この役の雰囲気、やしろに似てるからオーディション行っておいで!」という、マネージャさんのこのひと言で始まりオーディションを受けました。矢口監督は最初からとても優しくて、緊張してるはずなのにすごく笑顔になれました。合格!と連絡が来た時は、また矢口監督にお会いできる事がまずうれしかったです。しかし初めての大役としての出演、「これはドッキリではなかろうか…」と思ったので、しばらくは親にも報告しなかったです(笑)今回の役は本当にステキで誇りを持てる役なので、まさに夢のようでした。
■山本洋子役/chay(チャイ)(27)
演技未経験のまま飛び込んで最初はどうなることかと思っていました。
更に、今回の?本洋?役はかなり強烈なキャラだったので、「大丈夫かな…」と不安だったのですが、始まってみたらあっという間で、とにかく毎日が楽しかったです。
矢口監督はとても穏やかな方で、でも的確なひと言で誘導してくださり、楽しく演じることができました。
三吉さんは女優・モデル、やしろさんはお笑い芸人、私は歌手と、接点もなく異色の3人でしたが、初日から仲良くなることができて、ご飯に行ったり、一緒に遊びに行ったり大切な仲間ができました。
■村上涼介役/三浦貴大(32)
ここまで最初から最後までハッピーな映画はないと思います。芝居をしていて新鮮で楽しいばかりの現場でした。矢口監督は普段多くの事をおっしゃる方ではありませんが、部分的に端的に伝えて頂けるので、演じる上での不安な部分を払拭してくださり大変ありがたかったです。幸せな気分になれる作品だと思います。音楽のチカラもあり、より幅広い人に楽しめる作品になっていると思います。
■渡辺義雄役/ムロツヨシ(42)
最後のカットを撮影したあと、「もう少し矢口組にいたいな」というのが率直な感想でした。緊張感はありつつも、安心感もあるし、やりにくいわけではないし、すごく楽にできるわけでもない、というほどよい感じでピリピリではない、いい緊張感が漂っていました。三吉さんという若い女優さんの主演ということで、しっかり支えようというスタッフさんであったり、とてもいい空気の撮影現場でした。だからこそ、もう少し矢口組の撮影にどっぷりつかってみたかったです。印象に残っているのは、クランクインの日に早めに着いたので私服で待っていたら、監督に「その服いいですね」と言われ、私服がラストシーンで衣装に採用されました。自分で選んだ服で映画に出演するのが初めてで“私服デビュー”だったので、とても印象深いです(笑)
■マーチン上田役/宝田明(84)
17年前に『ウォーターボーイズ』、その3年後に『スウィングガールズ』を観て、ストーリーの新鮮な展開や、見事な牽引力で観客が楽しめる作品を作り上げた腕の確かさに感服した。今回、私に白羽の矢を立ててくれた矢口監督は音楽のシーンでは綿密に練りあげられた絵コンテをキャストスタッフに配布し、撮影がスムーズに運ぶ。つまり監督の頭の中には既に編集された映像が完成されており、それはまるで成瀬巳喜男監督や、小津安二郎監督を思わせる鬼才と云えよう。
『ダンスウィズミー』
2019年夏、全国ロードショー
<ストーリー>
一流商社のOL・鈴木静香は、催眠術である日突然、音楽を聴くと、いつでもどこでも、歌わずに、踊らずにいられないカラダに。携帯の着信音、駅のホーム音、テレビや街中で流れるどんな音楽でも、自分の意志に反して勝手に歌って踊りだしてしまう…。術を解いてもらうため、催眠術師のもとへ向かうが、そこはもぬけの殻だった――。仕事もお金も失いながら、催眠術師を探して日本中を駆け巡る。果たして静香は元の身体に戻れるのか?歌い、踊り続ける中で彼女が最後に見つけた大事なものとは―。
三吉彩花 やしろ優 chay 三浦貴大
ムロツヨシ 宝田明
原作・監督・脚本:矢口史靖
企画・制作プロダクション:アルタミラピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース映画