無料インターネットテレビ局・AbemaTVの「AbemaSPECIALチャンネル」で、『給与明細』#26が10月21日に放送された。
10月21日は、知られざるストリッパーの給与明細に迫るため、デビュー1年目の新米ストリッパー・牧野れいなさん(22)の1日に密着する。
午前10時45分、「おはようございまーす」と元気にあいさつしながら、スーツケース片手に現れた牧野さん。公演する会場へ到着すると、一番に向かった先は楽屋。まずメイクを終えると、「出番前と後にシャワーを浴びて、体をきれいにしてからステージに立つんです」と、カメラの前で洋服を全て脱ぎ、シャワー室へ。ストリップで裸になることへの抵抗については「最初はもちろんあったけど、頑張ってこれだけきれいに体を維持してるんだよ、もっと見てと思うようになった」と話した。
この日の公演は4回で、1回目のステージは午後12時から。劇場は客でにぎわっており、多くは中年の男性客だが、最近は女性客も増え、女性用の優先席も設置されている。開演すると、トップバッターである牧野さんが登場。約20分のステージは、4、5曲で構成されたショーを披露。ショーが始まって10分後、牧野さんがついに服を脱いで踊ると、客席はくぎ付けに。ショーを終えて、楽屋に戻った牧野さんは「今日は23時頃まで公演があるので、あと3回踊ります」と話した。
ストリップショーは、1つの劇場で10日間公演するのが基本。牧野さんは、その間、休日をはさまず踊り続けると言う。時には地方公演もあるそうで、先月は20日間ステージに立ったとのこと。体力を必要とするストリップでは、良いショーを披露するためには寝ることも大事な仕事。牧野さんは、ここで次の出番まで睡眠を取った。
ストリップの魅力について、ストリップ歴2年の女性客に話を聞くと、「やっぱりきれいさですね。きれいなものを見ると感動するのと一緒です」と。ストリップは裸ではあるものの、あくまで踊りを見に行く場所で、若者がアイドルを応援するようなもの。古くからの大衆娯楽であるトリップショーでは、“タンバリンさん”や“リボンさん”と呼ばれる、ステージを盛り上げるファンがいたり、ステージ以外でもファンからチップをもらうことがあったりと、ストリッパーや劇場は、ファンたちの愛に支えられて成り立っていた。
その後も公演は続き、全てのショーを終え、牧野さんが会場を出たのは午後11時。朝から晩までステージに立って踊ることについて「やっぱり疲れますね」と笑顔で答えたが、家賃12万円、1LDKのマンションに帰宅したら新作のダンスの練習をするという。この日、牧野さんが自宅へ着いたのは深夜0時を回っていた。
元々ヒップホップダンスをしていた牧野さんは、一度は美容業界で働いたもののダンサーへの夢を諦めきれず、たどり着いたのがストリッパーだった。元々興味を持っていたストリップを見て、その世界に惹かれたと言う。牧野さんは「ダンスの概念を、もう1つ上をいった感じ。アートです。脱ぐと全部の体のラインが見えるから服を着てる時のようにごまかせない。そのごまかせない部分をきれいに見せてるのがストリップ。こんなに女の人ってきれいでいられるんだって思う」と語った。
今回、牧野さんは収入を公開しなかったが、トップクラスのストリッパーは1公演で100万以上稼ぐ事もあるという。最後に牧野さんは「やってよかった。後悔はしてないし、誇りを持ってやっています」と語った。
AbemaTV『給与明細』
放送日程:毎週日曜 後11時~11時30分
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
【エロスとアートの境界線!22才新人ストリッパーに密着!】
10月21日(日)放送URL:https://abema.tv/channels/abema-special/slots/DWTGTPJSea2uew
ストーリーテラー:テリー伊藤
ストリッパー:牧野れいな
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