SNS漫画家・世紀末の処女作「殺さない彼と死なない彼女」が、間宮祥太朗&桜井日奈子のW主演で実写映画化されることが決定した。
「殺さない彼と死なない彼女」は、漫画家・世紀末がSNSに投稿した4コマ漫画が話題となり、その人気を受けて出版された大ヒットコミック。自分がかわいいことを自認し、周囲からの愛を求め続ける“きゃぴ子”と正反対のしっかり者の親友“地味子”、恋愛に無関心な草食男子“八千代くん”に何度フラれても告白し続ける“君が代ちゃん”、キレやすいツンデレ系彼氏と付き合う、心優しいネガティブ女子“死なない彼女”の3つの物語からなる連作4コマ漫画だ。
今回の実写版は、表題作「殺さない彼と死なない彼女」に登場する“殺さない彼”小坂れいと“死なない彼女”鹿野ななの物語を中心に据えた青春群像劇となる。主人公・小坂れいを間宮祥太朗、もう一人の主人公・鹿野ななを桜井日奈子が演じる。監督・脚本を手がけるのは小林啓一。
<キャスト・スタッフコメント>
■主演:間宮祥太朗(小坂れい役)
台本を読むたびに小坂と鹿野のやりとりの1つひとつがとてもほほ笑ましく、そして、監督と桜井日奈子さんとリハーサルや話し合いを重ねて作っていく時間も充実していました。小坂も鹿野も他の登場人物たちも、自分はここにいるんだという叫びを抱えた人たちのように思います。それは夢や恋愛や自分の置かれた環境によって違い、個性でもある。それぞれが個性を持って絶望している。思春期という言葉で一括りにしてしまわず、なぜ葛藤していて、何に救われるのか。日常を過ごす当人たちの温度を感じていただけたらと思います。小坂の叫びも静かに聞こえますように。
■主演:桜井日奈子(鹿野なな役)
私が演じる鹿野ななは、つかみどころのない、たくさんの矛盾を抱えたキャラクターです。初めて演じるタイプの役で苦戦していますが、だからこそ、この現場で得られるものがたくさんあるなと実感しています。撮影はカット毎に、みんなで映像をチェックしながら、1つ1つのシーンを丁寧に作っています。いろいろな表現を、自分の目で確かめながら進めていけることはとてもありがたく、鹿野を演じながらも自分自身と向き合っている感じです。この作品がたくさんの皆さんに届きますように。小林監督やスタッフの皆さん、そして間宮祥太朗さん、キャストの皆さんと一緒に頑張りたいです。
■監督・脚本:小林啓一
印象的なタイトル、一癖も二癖もあるキャラクター。原作が四コマ漫画ということで独特なリズム感と世界観を作り上げることに試行錯誤しながら撮影は進んでいます。間宮君、桜井さんをはじめ、癖のあるキャラクターがどうすれば生き生きと存在できるか、皆でいろいろ試しながら作っている最中ですが、既に素敵なシーンが数多く撮れています。登場人物と同世代はもちろん、いろいろな世代に観ていただきたいです。きっと、この映画から恋人、家族、友人、大切な人の温もりを感じてもらえると思います。頑張ります!
■原作:世紀末
映画化が決定したと聞いた時、ベストセラーでもない私の作品が映画化だなんて騙されているんじゃないかと怖くなりました。おまけに主演が間宮祥太朗さんと桜井日奈子さんというステキなお二人だなんて、これを書いてる今もまだ信じられない自分がいます。ですが実際に現場にお邪魔させていただくと小林監督をはじめとした本当にたくさんの方が「良いものを作る」という目で動かれていて圧倒されました。『殺さない彼と死なない彼女』を愛してもらっていました。紙から飛び出して大きなスクリーンの中で笑ったり泣いたりする彼らに会えるのがとても楽しみです。
映画『殺さない彼と死なない彼女』
2019年 秋 全国ロードショー
<ストーリー>
何にも興味が持てず、退屈な学生生活を送っている高校三年の小坂れい(間宮祥太朗)。ある日、小坂は教室で殺されたハチの死骸を埋めているクラスメイト・鹿野なな(桜井日奈子)に出会う。「死にたい」が口癖の鹿野はリストカットの常習犯。虫の命は大切に扱うくせに「死にたがり」な鹿野に興味を抱く小坂。それまでネガティブすぎる言動で周囲から変わり者扱いされていた鹿野だったが、口の悪い小坂と本音で話すうちに、二人は一緒にいることがあたりまえになって……。
主演:間宮祥太朗 桜井日奈子
監督・脚本:小林啓一『ももいろそらを』『ぼんとリンちゃん』『逆光の頃』
原作:世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)
配給:KADOKAWA/ポニーキャニオン